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電磁波防止フィルム開発 セーレン 坂井に工場建設へ 20061128福井新聞

 セーレン(本社福井市、川田達男社長)は二十七日、プラズマディスプレー(PDP)などに使われる電磁波シールド材のフィルム化に成功したと発表した。十二月に坂井市三国町で同社最大級の工場の建設に着手、来年十一月から量産を開始するとしている。

 同社は、二○○○年から繊維素材にめっき加工などを施し電磁波の放出を抑える電磁波シールド材「プラット」を生産。電子機器市場の拡大に伴い、○五年度は月間で十五万平方メートルを生産している。

 フィルム化は、PDPやパソコン、携帯電話などの電子機器、医療機器、情報系などの施設関連でシールド材需要拡大を見込むとともに、最終製品の価格下落に伴うコストダウンに対応した。

 電子データに基づき布にプリントしていく同社独自のビスコテックス技術を応用。プリント精度を約二百倍に上げ、フィルムに、銅やニッケル系金属の微細粉末をプリントする技術を開発した。金属を髪の毛の四分の一の二十四ミクロンの線でメッシュ状にプリント加工する。フィルム化で、従来のシールド材に比べ大幅な薄型化が実現した。

 新工場は、テクノポート福井にある同社生活科学総合ステーション内に建設。鉄骨一部二階建て延べ四万平方メートルで、来年九月の完成予定。建設費や設備など今後五年間の総投資額は約百二十億円の見込み。

 月産約十七万平方メートルから段階的に増産、一○年度には同五十万平方メートル、売上高約百億円を目指すとしている。

 東京都中央区の鉄鋼会館で記者会見した川田社長は新製品を「次世代電磁波シールドでオンリーワン技術の差別化商品」と位置付け。○九年に米国、一一年に日本、一二年にEUでテレビが地上波デジタル化されることで「PDP需要が期待できる。低コスト化や性能で優位性に自信はある」と話した。

 既に試験生産ラインを稼働させ、サンプルをPDPメーカーなどに出している。六○インチから一○三インチの大型サイズは従来の繊維素材で、六○インチまでをフィルムと二本立てで対応していく。


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