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五輪招致に都民の「信任」−石原知事3選で 関連インフラ整備計画継続へ20070410建設工業
8日の東京都知事選で、2016年夏季五輪招致を掲げる石原慎太郎氏が3選を果たしたことで、石原知事が五輪招致に絡めて推進を目指してきた都内の大型インフラ整備の計画は、ひとまず継続される形となった。主な候補者の中で石原知事だけが明確に公約として掲げた「五輪招致」自体も、選挙を経て都民の信任を得た格好だ。石原知事は選挙期間中、「五輪を引き金にインフラ整備を」と強調。首都圏3環状道路の整備や、防災対策、都市部の緑化などを進めると繰り返した。都の大型プロジェクトの行方を探るキーワードもこれまで同様、「五輪招致」といえそうだ。
「招致の言い出しっぺだから、責任を取る」。都が16年夏季五輪の国内立候補都市に選ばれた昨年8月30日。石原知事は、五輪招致を理由に事実上の3選出馬表明を行った。先月、4人の候補者を集めて行われた公開討論会では、五輪招致に失敗した場合、「ダメならその時点で責任を取らなくてはならない」と進退問題への発展をもにおわせる発言をした。「五輪知事」(都議)との声もある3期目の石原知事が五輪招致にかける思いは強い。
この五輪招致と密接な関係にあるのが都内の大型インフラ整備だ。五輪招致が成功した場合、中央区晴海地区のメーンスタジアムや、築地の中央卸売市場跡地(中央区)のメディアセンター、江東区有明北地区の選手村など、五輪に直接関係する施設だけでも巨額の整備費用が投じられることになる。さらに交通や環境、防災対策など五輪に絡むインフラ整備事業の範囲は広い。環状道路の整備について石原知事は「五輪を引き金に国の責任で造らせなければならない」と強調する。特に都市計画の変更手続きが完了した東京外郭環状道路都内区間は、国が策定する高速道路整備の中期計画に盛り込まれるかどうかが今後の焦点となる。交通渋滞の解消は五輪招致には不可欠の条件で、石原知事は早期整備にめどをつけたい考えとみられる。
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