社会人(建設業社員)としての基礎知識

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ニッコン建設経営通信

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**ニッコン e-建設経営通信 【第223号】**

■ Question 1

 当社は、鉄筋工事に使用する鉄筋については、価格を抑えつつ品質を確保する観点から、まとめて購入しておき、工事の下請契約の都度、下請業者に有償で支給する契約を結んでいます。
有償支給した鉄筋の代金は、下請業者に支払う下請代金から相殺しています。

ところが、ある下請業者は、支給された鉄筋を他の工事現場に流用していることが判明しました。
当社としては、下請代金の支払前ですが、支給した鉄筋の代金は早めに回収しておきたいと思います。

この取扱いについて、建設業法上問題はないでしょうか。

■ Answer 1

 元請業者が有償で支給した資材の代金を、当該下請代金支払前に回収することは、下請業者の資金繰りを不当に圧迫することから、禁止されています(昭和47年「建設業の下請取引に関する不公正な取引方法認定基準」)。

その上で、下請代金支払時に支給資材の代金を相殺することは、予め元請・下請間で合意をしておけば可能です。

照会のあった会社は、通常はこの取扱いに基づいておこなわれていたということになります。

 しかし、下請代金支払前に、資材代金を事前(早期)回収することは原則禁じられています。但し、早期回収をすることに「正当な理由」が有る場合には、早期回収が認められています。

 例えば、下請業者が有償で支給された資材を他の工事に流用したり、あるいは転売してしまった場合等は、早期回収することに正当な理由があると考えられています。

 照会の事例では、他の現場への無断転用ということですから、早期回収することに正当な理由があると判断されるものと思われます。

■ Question 2

 4月に新入社員が入社しました。地元企業として育成するためのポイントを
教えて下さい。

■ Answer 2

 学校で習った知識を、現場の仕事の中でどのように使うかをわかりやすく教えることです。
手順書やマニュアルを渡して、それを説明しているだけでは効果はありません。

ある企業で社内業務探検を実施したら仕事の覚え方が各段によくなりました。
3〜4人のグループで積算や経理、工事部門を訪問して、インタビューすることで、どんな
仕事をしているのかを自分たちでまとめるのです。その発表を上司が聞いて、具体的に
アドバイスすることで、『そうか、こんな仕組みになっているのか』と理解が早くなるのです。
 
工事現場の探検も同様です。
安全管理をテーマに調査させると、案外ポイントを掴んで来ます。
そのとき現場の引率責任者は新人達の質問だけに答えるようにします。
 新人は事前の予習でマニュアルや手順書を興味深く読んでいます。
ここから、現場の見る目が育てられるのです。
要は、考えさせるきっかけを面白く進めることです。


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