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松阪市の学校施設の施工者選定、参加者ゼロで再入札20070615KEN-Platz
三重県松阪市で、学校施設の施工者選定が難航している。市が市立南小学校屋内運動場を建て替えるため、6月上旬に実施した工事入札(条件付き一般競争入札)に参加者は一社もなかった。新運動場の構造は鉄筋コンクリート造と木造の混構造で、木造部分の構造材として、通常の集成材ではなくスギ丸太を使うことになっていた。
市は公共施設の構造材に木材を使う場合、集成材を選択してきた。しかし、新運動場の建築設計者に決まった山本和彦建築設計事務所(三重県松阪市)との協議を受けて、初めて地元産のスギ丸太を採用することにした。主に小屋組の部材として使う。2006年12月に実施設計が完了し、延べ床面積は834m2、設計金額(工事発注の参考とする価格)は1億9380万円となった。市によると、集成材を採用した場合とほぼ同等の金額だ。
1回目の入札に一社も参加がなかった理由について、市営繕課の担当者は、「地元産のスギ丸太は、多くの建設会社にとって使い慣れない木材だ。部材の組み合わせ方は集成材を使う場合よりも複雑になり、施工の難度が上がった。受注しても採算は取れないと考える建設会社が多かったのだろう」と推測している。それでも地元産スギ材活用を市の重要な施策と位置付けており、部材を集成材に戻すことはしない方針だ。
予定価格は公表していないが、設計金額に近いとみられる。6月11日に公告した2回目の入札で、市は設計金額を1回目より200万円高い1億9580万円に改めた。
入札への参加資格は、1回目のときは「松阪市内の建設会社単独かJV(共同企業体)」、または「松阪市内の建設会社が幹事会社となり、三重県内の松阪市以外の会社と組むJV」といった内容だった。2回目はより多くの建設会社が応札できるように、「三重県内の松阪市以外の建設会社が幹事会社となり、松阪市内の建設会社と組むJV」や「三重県内の松阪市以外の建設会社単独かJV」にも参加を認めた。
2回目の入札の結果は6月28日に判明する。市は落札者と7月に工事契約を結び、2008年2月末までに新運動場を完成させる方針だ。
市は新運動場の基本・実施設計者として山本事務所を選ぶ際にも、条件付き一般競争入札を実施した。山本事務所の落札金額は440万9000円で、予定価格の約69%だった。
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