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無線ICタグで重機に作業員の接近を警告、鹿島などが初めて実用化20080430日経コンストラクション

 鹿島は、無線ICタグを使って作業員が近付いたことを重機のオペレーターに知らせる警告システム「SADIC」をソレキアや東京特殊電線と共同で開発。国土交通省東北地方整備局発注の胆沢(いさわ)ダム堤体盛り立て工事の現場で4月から運用を始めている。無線ICタグを使った重機の接近警告システムの実用化は日本で初めて。

 作業員が持つ無線ICタグと重機側の装置で構成する。重機側にはアンテナとレシーバー、警報装置を取り付ける。胆沢ダムの現場では、バックホーとブルドーザーの合計12台の重機にそれぞれ搭載した。

 無線ICタグを着けた作業員が重機に近付くと、タグが発する信号をアンテナが受信。レシーバーで作業員の接近を検知して警報機を作動し、重機のオペレーターに接近を知らせる仕組みだ。検知できる距離は約10m以内で、必要に応じて検知する距離を調節できる。

 採用した無線ICタグは自ら電波を発するアクティブ型。東京特殊電線が開発した。大きさは60mm×31mm×11mmと小さく、胆沢ダムの同現場では作業員のヘルメットに1人2個装着した。2個装着したのは作業員が向く方向に影響されないためだ。

 タグは約10カ月に一度、ボタン電池を交換するだけで特別な保守は必要ない。一つずつのタグが個別の番号を持っているので、入退室の管理などのシステムと組み合わせることもできる。

 胆沢ダムの工事で使用しているシステムの価格は重機側の装置が1台100万〜150万円、無線ICタグは1人分で約5000円。鹿島は今後、導入する現場を増やして低価格化を進めるとともに検知精度を向上し、ソレキアを通じてほかの建設会社への販売を目指す。


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