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鋼材不祥事、計10社に JIS認証品に値上がり懸念20080619朝日
経済産業省は18日、鋼材の品質データ偽造や規格との不整合などの問題が、特殊鋼メーカーの不二越など新たに4社で見つかったと発表した。一連の不祥事は最終的に国内の鉄鋼メーカー90社のうち大手4社を含む計10社に拡大した。行き過ぎたコスト削減が一因とみられ、取引中止や当該品種の値上がり懸念も出始めた。
不二越以外で問題が発覚したのは三菱製鋼室蘭特殊鋼、大同特殊鋼、淀川製鋼所。不二越は工具用の鋼材について契約上必要な硬さ試験を実施したかのように装い、データを偽造していた。三菱は、不純物の有無を見る顕微鏡検査を実施していたが、その頻度が日本工業規格(JIS)が求める基準に満たなかった。
大同と淀川は、鋼材の品質は確保されており、データの偽造もなかったとされるが、契約やJIS認証を満たす上で手続きミスがあった。JIS認証が取り消される可能性は4社ともないという。
ただ、JFEスチールのデータ偽造が発端となった一連の不祥事は、大手から中小メーカーまで業界ぐるみの様相が強まった。日本鉄鋼連盟は18日、宗岡正二会長(新日本製鉄社長)名の陳謝コメントを発表。加盟社の副社長らが話し合って品質管理のガイドラインを設ける、とした。
子会社のJIS認証が取り消される可能性がある国内4位、神戸製鋼所の犬伏泰夫社長は同日の取材に「言い訳しようもない」と前置きした上で、「7年ほど前に多くの鉄鋼メーカーが生きるか死ぬかという状況に追い込まれ、コスト意識が強くなり過ぎた。それが(一連の不祥事の)きっかけかもしれない」。
現場は混乱している。ある配管工事会社は、新日鉄子会社でJIS認証が取り消されたニッタイからステンレス鋼管を仕入れ、工場の空調向けに加工していたが、「うそをついていたニッタイからは、もう仕入れない」(幹部)。
ステンレス鋼管(継ぎ目無しを除く)は、国内シェアの約1割を占めるニッタイだけではなく、約2割の日新製鋼と約1割のナストーア(日本冶金工業子会社)もJIS認証を取り消された。認証のあるステンレス鋼管が品薄になるとみられ、値上がりは避けられそうにない。この幹部は「調達費が増える分は、加工品の納入先に負担してもらえるだろうか」と心配する。プラントメーカーなども、鋼材の調達先や品質について調査を進めている模様だ。
株式市場も反応している。新日鉄の株価は、子会社ニッタイの不祥事を発表した5月29日以降、日経平均の上昇に逆行し約6%下落した。(江渕崇、堀内京子、山本精作)
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いまトヨタをはじめとする自動車メーカー技術者の中に真の原価を見極められるものがいなくて、困っている。これは今年の春闘の構図と同じなのだが、会社経営と膨大な下請けを持つ自動車メーカーと話は違う。とにかく円高の風が一方向に吹いていたときには下請けをたたいて原価を下げさせる、あるいは相手がこれ以上やればつぶれることを事前に察知することが必要だったが、ようやく円も正常な売られたり、買われたりする通貨となり、今までの手法が通用しなくなった。日立グループなどと違い、直接的に賃金をコントロールしにくい下請け統合体のような巨大企業の真の力量が試されている。
2014/2/17(月) 午後 7:25 [ 経済メカニズム ]