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大成建設 ベクテルと提携強化 グローバル市場で相互補完、パナマ拡張に注力20080625建設工業
大成建設は、海外プロジェクトでの米ベクテルとの提携関係を強化する。これまで日本市場を中心とした協力体制を敷いてきたが、双方にとってメリットが見込まれる世界各国の建設プロジェクトに協力対象領域を拡大。互いの強みを持ち寄ることで総合力を高める。当面は、既に両社で入札参加しているパナマ運河拡張工事の受注に向けた取り組みを中心に協力関係を深める。
大成の山内隆司社長と、ベクテルの国際部門、オーバーシーズ・ベクテルのマイク・アダムス副社長が20日付で海外プロジェクトに関する基本協定に調印した。両社の提携関係は88年から継続。羽田空港のターミナルビル建設や米国でのトヨタ自動車・テストコース整備など、日米の大型プロジェクトを中心に協力してきた。国内建設市場の縮小が続く中、海外事業を強化している大成は、ベクテルを通じて海外市場のネットワークを広げ、競争力の強化も図る考え。ベクテルも今後の事業拡大が見込めない日本市場より、国際案件に軸足を移す方が提携効果が高いと判断した。
両社は今後、双方でメリットが期待できる世界各国のプロジェクト(工事請負、エンジニアリング、CM・PMなど)を対象に協力。ベクテルのCMやPMなどのマネジメントノウハウと、大成の優れた施工技術力といった強みや、営業基盤、得意エリアなどを相互に補完しながら、プロジェクトのリスク低減や採算性の向上を図る。大成建設国際支店営業部の加々美修一統括営業部長は「当社と違った視点でプロジェクトを見ているベクテルと組む意義は大きい。資機材などの調達網は基本的に異なり、選択肢が広がることでより合理的で競争力あるプライスが出せる」と話している。
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