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三菱重工 11年めどに増減速機新工場 風力発電向け自社生産20080710FujiSankei Business i.
三菱重工業は、風力発電機などの基幹部品となる増減速機の新工場を、2011年をメドに栗東工場(滋賀県栗東市)内に建設する方針を固めた。風力発電機向け増速機や、プレス機など産業機械向け減速機の需要が急増しているのに対応する。同社は国内唯一の大型風力発電メーカーだが、増速機は全量を外部調達しており、新工場建設で一部内製化に踏み切る。産業機械向け大型タイプに進出し、外販も視野に入れる。
増減速機は複数の歯車を組み合わせて、機械の回転数を上げたり下げたりする役割を担う。風力発電機の場合、風車の羽根の回転を増速機で高速回転に変換し、発電機に伝える仕組み。
増強は2段階で実施する計画で、第一弾として産業機械用増減速機を生産する岩塚工場(名古屋市中村区)で、10年から風力発電機用増速機の生産を始める。既存ラインを利用するとともに新規ラインも追加。大型産業機械向けの生産も順次着手する。
11年に栗東工場内に新工場棟を建設。工作機械拠点の栗東工場は大型部品を加工を手がけており、部品加工と組み立ての一貫生産ラインを構築できる技術的な強みを生かす。投資規模、生産額は未定としている。
環境への負荷が低い風力発電機は、年率20%のペースで世界規模で需要が拡大しており、供給が追いつかない状態が続いている。三菱重工は増速機を石橋製作所(福岡県直方市)から全量調達しているが、今春石橋製作所と合弁会社を設立し、10年から増産することを決めた。ただ、それでも11年以降は増速機の供給不足に陥る見通しなことから、自社生産に乗り出すことにした。
10年度の売上高は約20億〜30億円を見込み、さらに新工場設立後の12年度は、約2倍の50億円に引き上げる。
同社によると、大型増減速機の世界市場は現在2000億〜3000億円。三菱重工は10年後に世界シェア10%の達成を目指す。
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