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農水省/環境技術革命総合戦略で骨子/バイオマス活用や野菜工場など後押し20100818建設工業
農林水産省は、新たな産業創出に向けた「緑と水の環境技術革命総合戦略」の骨子をまとめた。農・林・水産業が持つ豊富な資源と、他産業の持つ革新的技術の融合を図り、素材・エネルギー分野などで次世代技術を実用化するのが狙い。未利用バイオマスのエネルギー・製品利用や高度生産管理システムを導入した「野菜工場」などの事業化を後押しし、農山漁村地域で6兆円規模の新産業を創出することを打ち出している。
同総合戦略では、農山漁村の活性化などを目的に、新たな産業創出の可能性を踏まえて重点的に事業化を推進すべき分野を選定。既存資源の新規用途開拓として、▽未利用バイオマスのエネルギー・製品利用▽藻類などの新規資源作物の利用▽生物機能の高度利用−などの分野で戦略的・集中的に施策を展開していくとした。
未利用バイオマスは稲わらやサトウキビ残さ、余剰てん菜などを対象に、食料供給と両立可能なバイオマスの活用策を検討。藻類などについては、世界でも最先端の技術・ノウハウを活用して燃料や試料、水質浄化などの多分野での利用を推進する。農林水産物の生産・流通・販売の各工程で革新的技術を導入することにより、新たな事業機会を創出することも盛り込んだ。LEDなどの人工光源やヒートポンプ技術、ITなどの工学的技術を農業に応用し、野菜工場などでの周年計画生産を実現。露地栽培や施設栽培の補完的な役割を果たす高度生産管理システムの普及拡大を目指す。
事業化を推進する際の重点的・効率的な支援策として、▽コンソーシアムの組織化▽コーディネーターなどの育成▽資金制度、調査・実証事業による切れ目ない支援▽新産業創出にかかわる研究開発の推進−などを挙げている。農水省は今後、骨子で示した重点分野ごとに事業化実現に向けた工程表の作成を進める予定だ。
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