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大成建設/遠隔操作でコンクリ除染/表面の研削速度3倍、福島原発への活用想定20120125建設工業
大成建設は24日、福島第1原発事故の収束・廃炉作業での使用も想定した遠隔操作型のコンクリート除染技術を同社技術センター(横浜市戸塚区)で報道関係者に公開した。放射性物質で汚染されたコンクリートの表面を、従来の研削手法の3倍の速さで削り取ることが可能。汚染部分を除去しておけば、建屋を通常の方法で解体でき、放射性廃棄物の量も減らせる。福島第1原発で今後実施される燃料搬出作業や解体のほか、周辺地域で行われる除染事業では線量の高いホットスポットの除染に特に有効と見ている。
この技術はスウェーデンのBROKK社が開発した「BROKKスキャブラー」。英トロースフィニッド原子力発電所の使用済み燃料貯蔵池の除染工事に採用されるなど海外での実績が多い。大成建設と日本代理店のビージーイー(森戸勝社長)は日本国内の原発の廃止措置(デコミッショニング)に合うよう東日本大震災の発生前から研究や開発を進めてきた。集じん換気システムは、大成建設が新菱冷熱工業と共同で検討し、「局所集じん装置」などを開発した。
遠隔操作用の重機の先端に付いたビットで汚染表面を研削するもので、ビット部分を回転させて削り取る仕組み。先端部分は遠隔操作で交換可能なため、はつり深さ2〜30ミリまでの研削作業に対応する。重機のアームは自在に動き、床だけではなく、壁や天井の研削もできる。耐放射線性能が高く、毎時8000マイクロシーベルトの高線量下で作業した実績も海外ではある。特に作業効率に優れており、従来工法と比べ作業速度は約3倍。コストも3割削減できるという。
同日公開されたデモンストレーションでは、コンクリートの床と壁の試験体を対象に、中型の重機を使用。コンクリートの壁を深さ8ミリ、約4平方メートルを削る作業が5分程度で完了した。ビージーイーの担当者は「8ミリ程度削ればセシウムを除去できる」と説明する。大成建設によると、東京電力にも同技術を既に紹介しているという。
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金沢大の汚染処理研究チーム(代表・太田富久教授)が、コンクリートやアスファルトを除染するゼリー状の除染剤を開発し、福島県伊達市内で実証実験を行った。
大量の水を使わず、放射性物質を拡散させにくい除染ができるといい、同チームは除染剤の導入を自治体に呼びかけていく。
開発した除染剤は、放射性物質を吸着させる液体のイオン化剤に、粘着性を持たせるゲル化剤を混ぜたもの。
コンクリートなどの表面に塗り、時間を置いた後、ブラシをかけながら水で洗い流すことで、放射線量を80〜90%下げることができるという。
高圧洗浄機でコンクリート表面を洗い流す方法に比べ、少量の水で済み、周囲を土のうや粘土で囲んで水を回収することで、放射性物質の拡散も防ぐことができる。
実験では、前日に除染剤を塗ったコンクリートやアスファルトを水で洗い流し、業務用の掃除機で処理水を吸い取った。
放射線量は建物の雨どいの下のコンクリート部分が、毎時4・9マイクロ・シーベルトから同1・8マイクロ・シーベルトに、アスファルト部分が同3・8マイクロ・シーベルトから同1・7マイクロ・シーベルトに下がった。
2012/2/14(火) 午後 8:55 [ 高砂のPCB汚泥の盛立地浄化 ]