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天井を下から支えて躯体と一体化 、清水建設が耐震改修で新工法20130212日経アーキテクチュア

 清水建設はオクジュー(大阪市)、桐井製作所(東京・千代田区)と共同で、吊り天井を下から支える耐震改修工法「グリッドサポート」を開発、実用化した。

 この改修工法は、C形鋼を格子状に張り巡らして天井を下から支える仕組み。C形鋼の端部は角形鋼管とボルトで緊結し、さらに角形鋼管から束材を垂直に立てて、既存躯体の梁と接続する。このため、天井材はC形鋼や角形鋼管を介して構造躯体と緊結される形になり、地震時の落下の危険性は大幅に低減される。

天井材とC形鋼を固定

 施工は以下の流れで進める。まず、天井の外周を幅1m程度解体し、空きスペースを設ける。続いて、この空きスペースに角形鋼管と束材を一体化した部材を既存躯体の梁に固定する。天井を復旧した後、C形鋼を約2m間隔で天井に縦横に張り巡らす。地震時に天井材が滑り落ちないよう、C形鋼は天井にビス留めする。

 既存躯体の構造は、鉄骨造だけでなく、鉄筋コンクリート造にも対応する。躯体が鉄骨造の場合、C形鋼の端部はガセットプレートを当てたうえで角形鋼管とボルトで緊結する。角形鋼管から立ち上げた束材にはあらかじめベースプレートを取り付けておき、既存梁のH形鋼にボルトで接続する。躯体が鉄筋コンクリート造の場合、束材は鉄筋コンクリートの梁にアンカーで固定する。

 グリッドサポート工法は、天井を張り替える既存工法に比べて、改修費用は20〜40%削減でき、工期は約20%短縮できるという。

既存躯体と一体化して安全性向上

 東日本大震災では、吊り天井の落下事故が相次ぎ、二次部材の危険性が浮き彫りになった。グリッドサポート工法は、天井材を構造躯体と一体化することで、耐震性を高めようとするもの。

 清水建設では、同社技術研究所内で、28.5m2の吊り天井をグリッドサポートで支えた試験体を製作。2Gを超える振動を加えて実験したところ、既存の吊り金具が天井から外れても、天井自体は躯体と緊結してあるため落下しなかった。

 清水建設は、ここ数カ月で天井改修工法を相次いで発表している。クリーンルームの吊り天井を天井裏から補強する「シミズCRブレース」や、老朽化した施設の不要な天井を撤去する「天井レス改修」などのメニューを拡大。グリッドサポート工法と合わせて生産施設補修の受注拡大につなげたい考えだ。  


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