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地滑り4回、山肌えぐり取る…崩壊拡大の恐れも20130424読売
浜松市天竜区春野町杉の茶畑で起きた地滑りは、山肌をえぐり取った。
崩落の範囲は幅約80メートル、高さ約90メートルにわたり、推定で約5万立方メートルの土砂が流出した。現場周辺は地滑り防止区域に指定されている。23日夕から現地を調査した、独立行政法人「土木研究所」の石井靖雄・上席研究員らは「亀裂の生じている部分が不安定化している。今後、崩壊が拡大する可能性がある」との認識を示した。
県や浜松市の説明によると、崩落は同日午前4時20分、同4時半、同6時40分頃と、午後3時55分の計4回発生した。近くに住む6世帯24人には21日夜に避難勧告が出されており、けが人はなかった。
現場の茶畑では、過去に地滑りの兆候が観測されておらず、地滑り対策は施されていなかった。現場の茶畑には約150メートルにわたって亀裂が広がっており、今後も周囲が崩落する可能性があるという。
崩落した土砂は、近くを流れる杉川に流れ込み、大半が土砂で埋まった。県は、川の水を下流に流すためのバイパス(延長約200メートル、幅約20メートル)工事に着手。24日朝までの完成を目指している。
降雨による土石流が発生する可能性もあり、同市は現場の下流に住む13世帯32人にも注意を呼びかけている。
県は24日以降、現地でボーリング調査を行い、地質や地盤の深さなどを調べ、今後の対応を決める。現時点で避難解除の見通しは立たないという。
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