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太平洋セメント/米国事業、14年にも黒字化へ/販売数量増と値上げ奏功20130516建設工業

 太平洋セメントの米国事業が14年にも黒字転換する見通しだ。08年秋のリーマンショック以降、セメント需要の低迷で苦戦を強いられてきたが、住宅市場を中心に民間設備投資が回復。13年の販売量は4年ぶりに300万トンを突破しそうだ。需要増に合わせて販売価格の引き上げにも着手。事業展開する5州で1トン当たり3〜5ドルの値上げを実施した。海外事業本部の金井徹管理部長は「販売数量増と値上げ効果で14年には黒字化するだろう」との見通しを示している。

 同社が米国で事業展開しているのは、カリフォルニア、ワシントン、オレゴン、アリゾナ、ネバダの5州。カリフォルニア州には米国事業会社の「太平洋セメントUSA」があり、セメント工場を複数有していることから、米国内での販売量の半分以上を占めている。米国ではリーマンショック以降、セメント需要が急落し、09年から赤字が続いていた。販売価格の低迷も響いた。11年ごろから需要が徐々に回復し始めたが、動きは緩やかで、値上げ実施にも至らなかった。

 金井管理部長は「ようやく値上げできるところまで需要が戻った」と話す。昨年にはカリフォルニアを除く4州で、1トン当たり3〜5ドルの値上げを実施。今年に入り、カリフォルニア州でも5ドルの値上げを実行した。今年は2900万ドルの営業損失を見込んでいるが、12年比では4800万ドル改善。順調にいけば、14年には黒字転換するとみている。

 米国事業の回復に伴い、中国やその他のアジア地域を含む海外子会社全体では、13年度は営業利益15億円(12年度営業損失24億円)を見込む。


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