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瑕疵保険を無料で提供、売却依頼物件を1.5倍に20130726日経ホームビルダー
日経ホームビルダー8月号の特集「安心のお墨付きで顧客を増やせ」では、既存住宅売買やリフォーム向けといった「中古住宅の瑕疵保険」を利用して業績を伸ばす先駆例を特集した。そのうちの3例をケンプラッツに紹介する。2つ目の事例は、売買瑕疵保険を無料で提供し、売却依頼物件を1.5倍に増やした事例である。
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不動産会社「リスト」(横浜市)が2011年10月に始めた、「いい物件5年保証」が好評だ。売却依頼物件が12年には前年比1.5倍に増えた。
「いい物件5年保証」は、売り主と専任契約を結んだ中古物件に事前の建物検査を入れ、売買瑕疵保険が付く物件として公開するものだ。「引き渡しの3カ月以内に明らかになった瑕疵の改修は売り主が負担する」というリスクに対し、保険によって売り主の負担を肩代わりする。検査費用4万6000円と保険料8万6000円はリストが負担する。「仲介業務のサービスで差別化を図りたい。仲介手数料を値引きする会社も出てきており、価格競争に巻き込まれないために」。同社流通営業部の森下竜太さんはこう説明する。
事前の建物検査によって問題がなければそのまま瑕疵保険を付与し、不適合の箇所があれば売り主に補修を勧める。
建物検査の結果は買い主にも開示する。「売り主が不適合箇所を補修しなかった物件でも、買い主に購入後のリフォームを勧め、当社負担で売買瑕疵保険を利用できることを説明する。どちらの場合でも、仲介手数料のほか、当社でリフォーム受注も獲得していきたい」と森下さんは語る。
当初、売り主にこのシステムを説明すると「物件のあら探しをされるのでは」と警戒されたという。「売り主の瑕疵負担責任をきちんと伝えれば理解してもらえる」(森下さん)。
このシステムが特に有効なのは築10年ほどの物件だ。「築10年を過ぎると、新築時の10年保証も切れることになる。瑕疵保険のメリットが理解されやすい」。森下さんはこのように考えている。
リストが利用している瑕疵保険は、保証会社である既存住宅保証センターが提供している「中古住宅みらいえ」だ。既存住宅保証センターが、住宅瑕疵担保責任保険法人の保険に加入して資金を確保している。
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