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外付け耐震補強用の接合部材を開発、飛島建設など20130820日経アーキテクチュア
飛島建設、大本組、サンコーテクノの3社は共同で、耐震補強用接合部材である「ディスクシアキー」を、建物の外側に補強部材を取り付ける外付け耐震補強にも導入する。外付け用の製品を開発し、建築研究振興協会から技術性能評価を取得した。
ディスクシアキーは、円盤状のディスク、アンカーボルト、ナット、接続ボルト、接着剤で構成される複合型接合部材だ。
3社は2011年に、既存架構の面内に耐震補強部材を設置する内付け耐震補強用のディスクシアキーを製品化した。ただし、架構面内に補強部材を設置できない建物も多く、外付け耐震補強にもディスクシアキーのニーズがあると判断。開発に着手していた。
3社によれば、外付け用の製品を開発したことで、ほぼ全てのコンクリート造建築物の耐震改修に導入可能になった。
これまで困難だった建物にも
外付け耐震補強は、既存架構の面外に耐震部材を接合するので、接合部に複雑な力が加わる。そのため、「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針・同解説」や「外側耐震改修マニュアル」(いずれも日本建築防災協会発行)などの指針では、あと施工アンカーの埋め込み深さや既存建物のコンクリート強度に制約があり、条件を満たさない建物では外付け耐震補強を実施できないという課題があった。
ディスクシアキーは、短い埋め込み深さで高い接合耐力を発揮するので、コンクリートのかぶり厚さが小さい建物の耐震補強にも導入できる。
あと施工アンカーを使う従来工法では埋め込み深さが最低169mm必要だったが、ディスクシアキーを使う工法では最低90mmで必要耐力を得ることができる。
ディスクシアキーでせん断力に、あと施工アンカーで引張力に効率良く抵抗するので、従来工法より低い既存コンクリート強度でも施工することが可能になった。従来工法で必要だったコンクリートの目荒らし作業も不要となる。飛島建設広報室では「東京都指定の緊急輸送道路沿いの建築物などでは、外付け耐震補強のニーズが高い。まずはそこをターゲットとして、従来工法よりコストや工期を縮減できる点などを訴求していきたい」としている。
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