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居ながら施工で天井落下を防止20131016日経アーキテクチュア
大成建設は既存の吊り天井をレール状のアルミ水平材で下から支えることで、地震の揺れなどで天井が落下することを防ぐ工法「T- Ceiling Grid」を、配管支持金具などのメーカー日栄インテック(東京都荒川区)と共同開発した。
大成建設によると、ブレースを追加するといった従来の天井落下防止策に比べて工期を6分の1程度短縮。コストを2分の1〜3分の1に軽減できるという。 10月3日に発表した。
既存天井の解体が不要
施工は以下の手順で進める。まず室内から既存の天井材に穴を開ける。その穴からロッドなどを使って上階スラブにあと施工アンカーを打ち込み、スチール製の吊りボルトを新設。この吊りボルトを、既存天井の下に設置するアルミ水平材に貫通させ、ボルトとナットで固定する。大地震の発生時などに既存天井に使われているクリップやハンガーが破断しても、増設したアルミ水平材が天井材を受け、落下を防ぐ。
天井材の下からの作業になるので、天井を解体することなく建物を使用したまま「居ながら施工」ができる。新設吊りボルトと躯体との間には、ピン接合できる金物を使用。地震発生時に応力が接合部に集中して破断したり、長時間にわたって繰り返し揺れて破断したりすることを防止できる。
この構造は、8月5日に公布された国土交通省告示771号と、9月27日に一般社団法人の建築性能基準推進協会が公開した「建築物の天井脱落対策に係る技術基準の解説」に準拠している。大成建設は、既存吊りボルトが持つ設計耐力の10倍程度までの力が鉛直方向に加わっても、天井が落下しないことを実験で確認している。
新工法は学校の教室やオフィスなど様々な施設に対応できる。大成建設は今後、居ながら施工が必要で事業継続計画(BCP)上重要とされる企業の拠点施設などへの営業を強化する。
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