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サンシャイン60採用/長周期地震にダンパー3種/地所設計、鹿島が考案20140306建設通信
サンシャインシティ(東京都豊島区、鈴木誠一郎社長)は、サンシャイン60の長周期地震動対策工事で、三菱地所設計と鹿島が考案した3種類のダンパーを組み合わせる工法を採用する。そのうちの1つは、鹿島がサンシャイン60用に新開発した変形制御ダンパー「S−Lockダンパ」で、着工は3月中旬、竣工は2016年9月末を予定している。
今回の工事は、巨大地震が発生した際に予想される長周期地震動に対するサンシャイン60の安全性を一層高めるのが狙い。3種類のダンパーを組み合わせる工法の採用は「国内で初めて」で、建物共用部での施工が中心となるため、専有部への影響を最小限に抑えられることが大きな特長となっている。設計監理は三菱地所設計と鹿島で組織するサンシャインシティオフィス棟長周期地震動対策工事実施設計・工事監理共同体、施工は鹿島が担当する。
ビル側面の避難バルコニー部には、一般的なオイルダンパーの約2倍のエネルギー吸収能力を持つ高性能オイルダンパー「HiDAX−e」を252カ所(6−38階)と、壁や梁などの構造躯体に組み込んで揺れを吸収させる鋼製弾塑性ダンパー「ハニカムダンパ」を228カ所(4−60階)に設置し、建物の揺れ幅を低減するとともに長時間の繰り返しによる梁への負荷を抑制する。
また、長時間の繰り返しの揺れでコア部への梁の負荷が過大となる恐れがあるため、共用部廊下の天井内に新開発のS−Lockダンパを186カ所(7−39階)設置する。このダンパーは、梁の両端部に過度の負荷が生じないように、ダンパーに一定以上の力がかかると塑性化してエネルギーを吸収し、ストッパー機構でダンパ−の変形を一定限度に抑えることによって梁全体のエネルギーを吸収する。少ないダンパー変形で梁への負荷低減を実現しながら、スラブの変形も低減し、ハニカムダンパーと同様に耐久性に優れているため、メンテナンスは不要となっている。
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