|
五洋建設/物流施設向け柱RC梁S構法を開発/躯体工事費5〜10%減20140612建設工業
五洋建設は11日、物流倉庫向けに柱と柱梁接合部で異なる強度のコンクリートを打設できる新しい柱RC梁S構法を開発したと発表した。荷重のかかる接合部に1平方ミリメートル当たり100ニュートン(N)の超高強度コンクリートを使用できるのが特徴の一つ。4〜5階建ての建物で、8〜11メートルの大スパンを実現する。価格変動の影響を受けやすいオールS造の半分程度に鉄骨量を抑え、躯体工事費を5〜10%程度低減できるという。
開発した「五洋式柱RC梁S構法(P―RCS構法)」は、柱と柱梁接合部にコンクリートの強度を分けて打設できるようにした。適用範囲は接合部が21〜100N、柱が21〜60N。接合部だけコンクリート強度を高めることができるため、コストを抑えつつ耐力を向上させられる。
柱と梁の接合に当たってはふさぎ板を使用。柱の主筋を中心に6ミリ程度の鋼板で周囲を覆う。帯筋やバンドプレートタイプで必要となるせん断補強や型枠を不要にし、施工の手間を減らすことにつながる。物流倉庫の特徴であるトラックバースの床段差に対応し、梁に段差を付けることも可能という。昨年度に試験体11体を製作し、構造性能確認実験を行った。接合部の材料コストの低減に加え、構造物全体の施工性や設計方法なども検証し、3月に日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した。
同社は、もう一つの複合構造構法である梁の端部がRC造で中央部がS造の「PHBS構法」と併せて、大都市臨海部に立地する中高層の大型倉庫のほか、大型商業施設もターゲットに提案を強化していく方針だ。
|