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清水建設/ルーバーの風切音防止材を商品化/円弧形状でフィンの片側端部覆う20150427建設工業
清水建設は、集合住宅の手すりやオフィスビルの目隠し壁などに使われるルーバーの風切音を防止する消音材料を開発・商品化した。ルーバーを構成するフィンが風を受ける片側端部を覆う円弧状の構造で、溝に接着剤を塗りフィンにはめる。施工費込みで1メートル当たり1000〜2000円で販売する。東京都江東区にある同社技術研究所の風洞実験棟を活用し、ルーバーの風切音に対するコンサルティング業務の受託も始めた。費用は100万円から。風切音を発するフィンの端部は角張った形状をしており、吹き付けた風が端部から離れようとする時に渦をつくり、その渦が共鳴することで風切音となる。商品化した「ルーバーサイレンサー」は、渦ができにくい丸みを帯びた形状が特徴。スケート靴のブレードにキャップするエッジカバーのようにルーバーにはめることで風切音を抑制できる。
標準的なサイズの厚さ6〜9ミリのゴム製で風洞実験を行った結果、秒速15メートルの場合、発生音量を89デシベルから64デシベルに大幅に低減できたという。コンサルティング業務では、マンションなどの建物管理者からルーバー現物を支給してもらい、技研で風洞実験を実施。風速・風向と風切音量の関係を評価する。実験は1日で完了し、評価結果をリポートにまとめて提出する。ルーバーに起因する風切音は、マンションなどで苦情につながる課題の一つ。高速道路や電車が通過するガード下と同等の100デシベル以上の騒音になることもある。対策を施したルーバーは数多く商品化され、新築物件で多く採用されている。一方、古い建物はルーバー表面をネットで覆い消音しているが、景観を損なうことも少なくない。ビルの省エネ効果を高めるため、日照を遮るルーバーを外装材に採用するケースが増えており、技研に寄せられる風切音の相談件数が年々多くなっているという。
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