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コベルコ建機、広島大学/包括的研究協定を締結/制御系と操作性で技術融合へ20160701建設工業

 コベルコ建機と広島大学は包括的な連携を行うことで合意し、6月30日に広島市南区のホテルグランヴィア広島で研究協力に関する協定の調印式を行った。両者は既に共同研究に取り組んでいるが、今回の協定締結により、さらに柔軟な情報共有や議論の場を設けることができ、新しい研究テーマの創出や人材育成、社会貢献などに広く展開すること目指す。

 コベルコ建機の楢木一秀社長は「研究開発は極めて重要な局面にある。今回の調印で新たな一歩が踏み出せた」、広島大学の越智光夫学長は「連携強化は極めて意義のあること。建設機械関連産業の一層の発展、社会・地域への貢献はもとより、世界で光り輝く大学に向けた取り組みの一助になる」と期待を寄せた。

 調印式には、大学から越智学長のほか、高田隆理事・副学長(社会産学連携担当)、佐野庸治工学研究院長、コベルコ建機からは楢木社長、木下章取締役専務執行役員、岩満裕明常務執行役員が出席した。

 越智学長は「これまでの連携実績をさらに発展させ、建設機械に適用可能な最先端の技術開発を行い、共同開発、人材育成など相互の協力により得られた研究成果を広く社会に還元、貢献する」と協定締結の目的を説明。「大学では、コベルコ建機からの寄付金を原資に設置した基金により、コベルコ建機カップ・中学生レスキューロボットチャレンジの運営や、マレーシアでの森林保全の国際社会貢献などの活動を展開している。連携強化は、地域貢献はもちろんのこと、コベルコ建機の一層の発展、大学が目指す世界トップ100の大学に向けた取り組みの一助になる」と語った。

 楢木社長は「最近のIoT(モノのインターネット)、ICT(情報通信技術)などにより、建設機械業界も大きく動いている。一企業だけでは対応できない技術の深みが必要となっており、新しい技術への対応が必須で、産学連携、オープンイノベーションの重要性がさらに高まっている。今回の調印により新たな一歩が踏み出せた」と期待を寄せるともに、「産学連携にとどまらず、広島県や広島市との継続した地域連携も強化し、地域社会の発展に貢献したい」と意欲を示した。

 建設機械産業では、オペレーターの不足、高齢化、操作・運転技術の継承が大きな課題となっている。こうした中、コベルコ建機は07年から工学研究科との共同研究を開始。広島大学が中核拠点となる文部科学省の事業「革新的イノベーション創出プログラム(COISTREAMO)」にも参画するとともに、15年7月からはさらに一歩進んだ「コベルコ建機次世代先端技術共同研究講座」を立ち上げ、複数のテーマを有機的に連結させ、その成果を着実に製品に実装させる研究を進めている。

 調印を終えた楢木社長は「オーナーやオペレーターがサクサク掘れる、ワクワクすると感じる機能を追求できないかといった面で共同研究している。操作・運転の中で感じる違いや、疲れないといった感覚をどのように良いものにしていくかがテーマ」と語り、将来的には解体機やクレーンの操作にも応用していきたい考えを示した。

 越智学長は「制御系と操作性という二つの方向で技術の融合を図り、サクサク、ワクワク掘れるショベルの実現を目指す。一方で、ワクワク感とはどういうものなのか、数値化し可視化する研究も進んでいる。こうした研究が一緒になることで、ワクワクする、サクサク掘れる、気持ち良い運転、といったものが見えてくる。コベルコ建機が保有する技術を、もう少し大学の中で発展させられるのではないか」と開発に意欲を示した。


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