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金融市場「二番底」の恐れ 英EU離脱ショック再び20160707Sankeibiz

 英国の欧州連合(EU)離脱問題による悪影響が改めて懸念され、金融市場が再び動揺している。投資家がリスクを回避する動きを強め、比較的安全な資産とされる円や国債に投資マネーが流れ込む一方、リスク資産の株式は売られた。先週以降は小康状態を保っていたが、「二番底」の恐れが現実味を帯びてきた。

 「英国の国民投票で離脱派が勝利した6月24日に急激な円高・株安が進み、最近は巻き戻しの動きが続いてきたが、相場にはそれ以上の力はなかった」。三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストはこう落胆する。

 動揺再燃のきっかけは、英国で不動産市況が悪化して関連ファンドの取引停止が相次いだことだ。時を同じくして、イタリアの銀行の不良債権問題で金融不安への警戒感が高まったことも市場心理を冷やした。

 市川氏は「欧州発の材料に敏感に反応している」と指摘。不動産市況の悪化に限らず、今後も英国発で新たな悪影響が表面化するたびに株や為替の値動きが激しくなる公算が大きい。

 また、東京市場にとって大きな逆風となっているのが、英通貨ポンドの急落を通じた円高圧力だ。ポンドが売り込まれれば、その反対側で安全通貨の円が買われ、株安につながるためだ。

 ポンドは6日、対ドルで1ポンド=1.3ドル、対円で1ポンド=130円の節目をそれぞれ一時割り込み、直近の安値を更新。ただ、英当局は自国の輸出増につながるポンド安を容認する姿勢との観測から、市場関係者の間ではポンドはさらに下落するとみる向きが多い。

 みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは「ポンドは対ドルで1ポンド=1.15ドル、対円で1ポンド=120円割れまで下落する余地がある」とし、「ポンド安を通じた円高圧力には注意が必要だ」と話した。(森田晶宏)


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