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質的充実、量的確保に対応/理工系人材育成行動計画/文科、経産両省産学官円卓会議20160712建設通信
文部科学、経済産業の両省が設置した、大学や企業のトップで構成する「理工系人材育成に関する産学官円卓会議」(座長・大西隆豊橋技術科学大学学長)は11日、『理工系人材育成に関する産学官行動計画』をまとめた。2016年度から重点的に着手すべき取り組みについて、▽産業界のニーズと高等教育のマッチング方策、専門教育の充実▽産業界における博士人材の活躍促進方策▽理工系人材の裾野拡大、初等中等教育の充実−−の3本柱を掲げ、2、3年以内の短期的対応を政府、教育機関、産業界別に示している。あわせて、中長期的な取り組みも整理した。
会議では、「人材需給ワーキンググループ(仮称)」を設置することを決めた。産業界の人材ニーズ実態調査や就職状況調査を継続的に実施し、産業界ニーズの実態を定点観測する。調査結果の分析と産業界の将来的ニーズを議論し、理工系人材の質的充実や量的確保に向けた対応策を検討する。検討成果は、16年度末をめどに円卓会議に報告する。
行動計画は、産業界で求められている人材の育成や、育成された人材が産業界で活躍するための推進方策を示している。
産業界のニーズと高等教育のマッチング方策、専門教育の充実では、理工系大学関係者による協議体を設置して、中長期の人材需要予測を産業界と定期的に意見交換する場とすること、産業界による寄付講座の提供などを取り組み内容として示した。
博士人材の活躍促進方策は、企業から大学などへの投資を大幅に増やし、学生の産学共同研究への参加機会拡大、企業間や企業・大学間の人材交流促進などを挙げている。
理工系人材の裾野拡大と初等中等教育の充実では、▽工学教育について、中高生に対する教育プログラムを開発し、大学や企業の研究者が指導に当たる▽理科教育で一人ひとりが実験装置を操作できるよう、理科教育施設・設備充実などの環境を整備する▽リタイアした技術者を登録する学校支援のためのボランティア組織の設置を促進する▽次期学習指導要領改訂で理数教育は探求的な学習を充実させる方向で検討する−−とともに、高等学校では「理数探究基礎(仮称)」「理数探究(仮称)」を新設することとし中央教育審議会で検討することなどを掲げた。
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