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国交省・森昌文技監が就任会見/現場重視で施策展開/新技術・工法・材料使いやすく20160713建設工業
国土交通省の森昌文技監は12日、日刊建設工業新聞など専門紙各社と就任会見し、今後の施策展開について語った。インフラの老朽化対策や国土強靱(きょうじん)化を進めるためにも「現場力が大事になる」との認識を示し、「最先端技術を現場に定着させる工夫や、新しい技術・工法・材料を開発する企業活動を支える知恵が必要だ」と強調。現場の生産性向上につながる新技術の導入をスピード感を持って着実に推進していく方針を示した。
森技監は建設現場の生産性向上策「i−Construction」について、「さまざまな議論が行われており、(最先端技術を)モデル的に導入している現場もある。現場の担当者たちが抱えている課題に対し、行政や企業それぞれが工夫を探りながら一歩ずつ着実に進める」との考えを示した。
生産性向上のトップランナー施策の一つに位置付けられた「施工時期の平準化」については、「標準工期の設定や予算の繰り越し制度の活用などに取り組んでいるが、現場レベルまで達していない。こうした取り組みを受発注者が共有し、広げていくことが重要だ」との見解を示した。
新技術情報提供システム(NETIS)に登録された新技術の現場での活用を一層強力に推進する方針も打ち出し、「現場が新しい技術・工法・材料を使いやすくし、用いることで技術力も高まる」と指摘。さらに「企業が新しい分野に参入することで新しいものが生まれる。こうした相乗効果を引き出していきたい」と今後の技術開発に期待を寄せた。
インフラの老朽化対策では、収集・蓄積したデータに基づく予防保全に取り組む考えを表明。維持・補修技術の開発の必要性にも触れ、「(老朽化対策)市場の全体像を示し、企業の理解を得て技術や材料を開発してもらう。資格制度も含め担い手の確保・育成も進めていきたい」と述べた。
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