|
コンクリ構造物/機械式鉄筋定着を原則化/国交省、各整備局に通達20160714建設通信
【設計段階から積極採用】
国土交通省は、直轄工事を対象に「機械式鉄筋定着工法」を積極的に採用する方針だ。土木設計における特記仕様書にガイドラインに沿った業務の実施を明記。コンクリート構造物の設計段階から積極的に使うことで、i−Construction(アイ・コンストラクション)のトップランナー施策「全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化)」を後押しする要素技術の一般化を促す。
12日付で各地方整備局などに積極的な採用を求める事務連絡(通達)を送付した。近く都道府県や政令市といった地方自治体にも参考送付する方針だ。
「機械式鉄筋定着工法の配筋設計ガイドラインの策定について」と題した通達文書に特記仕様書への記載例を添付。これを参考に今後の土木設計業務における積極的な採用を求める。
発注者である各地方整備局が業務の条件として示す特記仕様書にガイドラインを用いた業務の実施を位置付けることで今後、コンクリート構造物の設計は「機械式鉄筋定着工法」の採用が原則化されることになる。
機械式鉄筋定着工法は、鉄筋の端部にプレート(定着体)を取り付けて機械的に施工(定着)する技術。両側にフックがついた鉄筋を使う従来工法で手間となっていた鉄筋結束や、複雑だった配筋作業の効率化を図ることができる。鉄筋を「1本もの」にできるため、使用量の削減といった利点もある。
もともと道路橋示方書に記述があるなど、設計基準として認められていたが、その適用範囲や技術的な留意事項を示すガイドラインがまとまったことで普及推進への道筋が整った。コンクリート工における生産性革命の一手として積極的な活用が求められている。
各地方整備局などに対する通達文書は「今後の土木設計業務において“積極的”に採用するものとする」とされている。発注者である各地方整備局が現場条件などを基に、その適用を判断することになるが、橋脚やボックスカルバートなど高密度配筋が見込まれる大型工事などでは基本的に設計段階から「機械式鉄筋定着工法」の採用が原則化される見通し。
一方、既に設計が完了したものや既発注工事についても、受注者との協議が整った場合には設計変更を実施することで、機械式鉄筋定着工法を積極的に採用するとしている。
|