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西松建設/都市ごみからのエネルギー回収システム確立/乾式メタン発酵技術を活用20160722建設工業
西松建設は21日、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・農学研究院の清水直人准教授と共同で、都市ごみから乾式メタン発酵技術を活用して高効率にエネルギーを回収できるシステムを確立したと発表した。食品残さ(生ごみ)と紙ごみの乾式による混合発酵で、単独発酵よりも多くのバイオガスが得られることが判明。環境省が定める高効率メタン回収プラントの基準(ごみ1トン当たり150N立方メートル)の倍を超える結果を得たという。
混合発酵で単体発酵より多くのバイオガスを回収できるのに加え、乾式メタンの高温発酵を採用することで、発酵残さの排出処理のための設備を必要とせず、排水が困難な立地条件でも設置できる。紙以外にも刈り草や枝なども利用できる。
同社は、全国的にも再利用率が低い食品残さをベースに紙や刈り草、枝などさまざまな都市ごみを利用した混合処理によって都市ごみからエネルギーを回収する研究を重ねてきた。今回確立した乾式メタン発酵による都市ごみからのエネルギー回収システムの早期実用化に向け、取り組みを強化していくという。
メタン発酵は、家畜のふんや下水道汚物などの有機物を、酸素が非常に少ない嫌気的条件下で微生物に分解させてメタンガスを生成させる方法。発酵温度によって約37度の中温発酵と約55度の高温発酵に分かれる。発酵原料の固形物密度が10%未満で発酵させる湿式方と20%程度で発酵させる乾式法がある。国内でのメタン発酵はほとんどが湿式法で行われているが、乾式法では紙や刈り草などの混合処理が可能なことから、普及が急がれているという。
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