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東亜利根ボーリング/低騒音型ボーリングマシン開発進む/NEDOから受託20160801建設工業

 ボーリング用機器・掘削機械の製造・販売を手掛ける東亜利根ボーリング(東京都港区、伊藤春彦社長)が、低騒音型ボーリングマシンの開発を進めている。騒音対策が必要な地域でも、エンジン回転数を上げて作業ができるようにするのが狙い。掘削能力が向上するため、生産性向上・労務費削減につながる。将来的には、自動制御による掘削機能を付加する予定だ。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「高性能ボーリングマシンの低騒音化・自動化に向けた研究開発」(開発期間=14〜16年度)として開発を進めている。

 掘削部を回転・振動させて掘削する「ロータリーバイブレーション」タイプのボーリングマシンをベースにする。主に井戸や地中熱利用時の掘削に用いられる機械で、近年は省エネへの関心の高まりから、都市部での工事も増加傾向にあり、低騒音化のニーズが高まっているという。

 低騒音化については、騒音の大きいヘッド部に吸音材や遮音材などをそれぞれ装着。エンジン部には、ゴムなどで構成する吸音材を装備するとともに、内部に熱がこもらないよう放熱装置のラジエーターの能力を増強。さらに換気性能が向上する構造にすることで、オーバーヒートによる故障を防ぐ。

 エンジン回転数が最大で2200回転の従来機の場合、都市部など騒音対策が必要な地域では、1500回転程度に抑えて作業する必要があった。低騒音化により、従来比で12デシベル程度騒音を低減。回転数を2000回転弱にまで上げられるようになる。これは、掘削能力に換算して1・74倍に当たるという。

 車体の走行や展開は、専用のコントローラーで遠隔操作する。将来的には、手動で行っている掘削操作やボーリングロッドの継ぎ足しといった作業の自動化も想定。同社の試算では、作業員の人数を従来の5人から3人にまで削減できるようになるという。

 東亜利根ボーリングは7月29日、甲府市の同社塩山工場にNEDOの職員らを招き、新型試作機の見学会を開き、騒音の大きさの違いや遠隔操作できる様子などを紹介した。今後は、10月以降に塩山工場で自動化による掘削作業を実施し、地層の違いによる制御データの収集・分析を行う。17年度には、さまざまな地層を使って掘削を行い、収集したデータを基に開発を進め、18年度中の販売開始を目指す。


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