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竹中工務店/軽量天井システム開発/短工期・低コストで改修も容易に20160801建設工業
竹中工務店は7月29日、天井構成部材などを軽量化したつり天井システムを開発したと発表した。天井仕上げボードを軽量化するとともに、設備機器を天井面と独立してつることで、天井下地の構成を簡略化し、作業効率の向上とコスト低減を図った。天井構成部材の単位面積質量は、国土交通省が定める特定天井の技術基準対象外となる1平方メートル当たり2キロ以下となり、天井耐震改修工事への適用も容易となった。
開発した天井システム「Lite−Safe(ライト・セーフ)」は、天井仕上げ材に、標準的な天井仕上げ材(厚さ15ミリの岩綿吸音板)の7分の1の質量となるガラスウールボードを使用。通常の天井では天井下地に取り付ける設備機器を、天井面とは別につるすことで天井構成部材を大幅に軽量化した。
軽量化したことで、天井板を取り付けるための下地材となる野縁も簡略化。通常は30〜45センチほどの間隔で配置されるが、120〜180センチ間隔での配置が可能となった。このため、野縁や野縁受けといった仕上げ部材の数が減ってさらなる軽量化が図られ、天井面構成部材の単位面積質量は1平方メートル当たり約1・9キロを実現した。
一方で独立させた照明などの設備機器については、天井仕上げ面に設備機器を集約する設備用パネルを設けて施工性を確保。加えて必要な仕上げ部材も削減されたことで作業効率が向上し、200平方メートル当たりの施工に必要な作業員の人数は、従来の特定天井の施工と比べ50%削減され、コストも50%低減できるという。
1平方メートル当たりの質量が2キロ以下となったことで天井の耐震改修工事への対応も容易になる。同2キロ以上の特定天井を対象に国交省が定めている技術基準の対象外となるため、改修時に特定天井に伴う確認申請を必要とせず、天井下地をつるボルトなど既存の天井下地材を活用することが可能になる。
同社は、今秋の商品化を目指し天井や内装仕上げなどを手掛けるオクジュー(大阪市北区、熊本辰視社長)と共同で商品開発を進めている。商品化後は、改修工事を含め、学校や集会場、吹き抜けのあるエントランスホールなどでの適用を目指し、積極的に提案する方針だ。
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