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フジタ/焼却灰脱塩処理システム開発/オンサイトで安価に処理20160802建設工業
フジタは、ごみ焼却施設で発生する焼却灰を施設内で安価で脱塩処理できる「焼却灰オンサイト安定化促進(FAST−BOX)システム」を開発した。既製品のコンテナを利用し、散水処理と二酸化炭素(CO2)処理を組み合わせることで、焼却灰を環境に与える影響を無視できる程度にまで処理できるのが特徴。18年度中の実用化を目指す。
FAST−BOXシステムは、主に焼却灰を入れる鋼製コンテナと散水装置、CO2通気装置で構成。コンテナ内に焼却灰を入れた後、コンテナ上部から散水して塩素などの塩類や有機物を洗い出す。焼却灰に含有する鉛やカルシウムなどについては、CO2を通気することで難溶化し、散水した水分に溶け出すのを防ぐ。処理後の焼却灰は、コンテナごとトラックに乗せ、最終処分場などに運び出すことができる。
1基のコンテナに入れることができる焼却灰は約2・5トン。同社の実証試験で、システムを活用して脱塩処理を行うことで、焼却灰に含有する塩素を5〜7割除去できることを確認した。
従来の処理方法では、重金属の場合は熱処理や薬剤処理が必要。塩類を除去する場合は、機械を用いた洗浄脱塩処理を行う。いずれも専用の処理施設が必要となる。そのため、ごみ焼却施設を管理する地方自治体などは、産業廃棄物処理業者などに委託して中間処理を行っていた。
今回開発したシステムを使えば、自前で中間処理を簡易に行うことができる。システム自体も簡便に作られているため、既設のごみ焼却施設に取り付けることも可能。同社の試算では、システムの活用により、産廃処理業者などに委託していた中間処理にかかるコストを半分程度にカットできるという。
同社は今後、実際の中間処分場などにシステムを取り付け、実データの取得・分析を行って実用化を目指す。実用化後は、焼却灰の処理量が日量20トン程度の中規模ごみ焼却施設を管理する地方自治体や産廃処理業者向けに提案を行っていく。
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