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規制駆け込み需要一巡/円高が影響、北米中心に海外苦戦/建機大手3社の第1四半期決算20160810建設通信
建設機械メーカー大手3社の2017年3月期第1四半期決算によると、活躍の土俵がグローバルに拡大している各社にとって円高の影響は大きく、国内でも13年度から順次適用された排ガス規制に伴う駆け込み需要の反動減などが影響し、そろって減収減益となった。営業利益ベースでは日立建機が前年同期比55.4%減、コマツの建設機械・車両部門も37.8%減と苦戦、コベルコ建機(神戸製鋼所の建設機械部門)も経常利益ベースで64億円減少した。
景気低迷が続く中国では、コマツが顧客のニーズにあった車両の仕様拡充と販売拡大に努め0.5%増と健闘した。一方で日立建機は17.0%減と明暗が分かれた格好だ。コベルコ建機は、特に中国市場で主力の中型油圧ショベルの販売台数が減ったことが影響した。
コマツは「伝統市場」と主力に位置付ける北米と欧州で需要を着実に取り込んだものの、円高が影響して米州が7.2%減の1246億円、欧州・CIS(独立国家共同体)が4.8%増の514億円となった。日立建機は、北米で住宅着工が順調に推移したことによりミニショベル・小型油圧ショベルの需要は前年同期を上回ったものの、原油安に伴うエネルギー関連投資の減少が続き全体的に油圧ショベルが低迷。加えて資源価格の低迷によりマイニング建機需要が米州全体で低調に推移したことも起因し、米州が24.2%減と落ち込んだ。
国内市場にも陰りが見える。排ガス規制の強化に伴うレンタル向けを中心とした駆け込み需要が一巡。国内の売上高を前期と比較すると、コマツは11.7%減、日立建機は3.3%減となった。
17年3月期の連結業績予想では、コベルコ建機が200億円下方修正した。
だが各社とも明るい材料もある。国土交通省が推進するi−Construction(アイ・コンストラクション)に対応するICT(情報通信技術)建機や情報化施工ソリューションの市場導入を本格的に進めていく方針。
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