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和歌山県/県立医科大学薬学部開設基本計画/定員600人、和歌山市にキャンパス整備20160810建設工業
和歌山県は9日、和歌山市立伏虎中学校跡地(七番丁)で21年4月の開設を目指す県立医科大学薬学部の基本計画書を発表した。県内に薬剤師を確保するとともに、医学部との連携による創薬研究や治療を含む臨床研究の活性化が期待でき、医学部がある紀三井寺キャンパス(紀三井寺)に共同研究施設を設ける。本年度から設計に取り掛かり、18年度の着工、20年度内の完成を予定。図書教材費などを含めた概算事業費は約177億円を見込む。
計画によると、医学部と保健看護学部を併設する医療系総合大学としてチーム医療に重点を置いた薬学教育を実施し、総合的な知識や技能を備えた先導的役割を果たす薬剤師を養成する。さらに紀三井寺キャンパスに新設する医薬共同研究施設や既存の臨床研究センターを活用し、創薬研究や臨床研究のさらなる活性化を図る。
入学定員は100人で6年制の薬学科を設置する。収容定員は600人で大学院の設置も検討する。
教員数は60人程度を予定し、研究実績がある教員の招へいや公募を行う。
計画地は、伏虎中跡地(約1・3ヘクタール)のうち市道(廃止予定)に挟まれた北側の敷地で、県立医大が市から市道部分を含めた約7000平方メートルを無償で借りる予定。南側の敷地には市が老朽化した市民会館の移転を計画し、「(仮称)市民文化交流センター」を整備する。設計委託先を決めるプロポーザル手続きを進めている。
校舎は北棟と南棟で構成し、2階以上に渡り廊下を設ける。講義・実習、研究、図書、食堂、体育館、管理、共用の各部門を設置し、研究部門には研究室や実験室、共用機器室などを収容する。延べ床面積は約2万6000平方メートルを想定し、地域に開放する広場や来客用駐車場、学生用駐輪場を整備する。
共同研究施設は、高度医療人育成センター北側の駐車場に建設する。紀三井寺キャンパス(約8・8ヘクタール)の東側で、実習と研究、共用の各部門を配置し、延べ床面積は約3000平方メートルを想定している。
校舎などの建設費に約151億円、設備や図書教材費に約20億円、文化財調査費などに約6億円を見込んだ。
18年度までに実施設計と文化財調査を終え、同年度中の着工を目指している。20年3月に薬学部設置の許可申請を行う予定だ。
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