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竹中工務店/植栽空間活用し雨水の流出量を抑制/水質改善効果も20160810建設工業

 竹中工務店は9日、都市型水害リスクを低減するため、植栽空間を活用して雨水を貯留する実証実験を開始したと発表した。豪雨時の降水を屋根や外構部から植栽空間に集め、植栽下に設けた浸透層を通じて、貯留と地下への浸透を図り、下水道などへの流出量を抑制する。浸透層を通すことで水質浄化の効果も期待できる。

 近年の都市部では、気候変動によるゲリラ豪雨の頻発に加え、舗装路面など雨水の不浸透域の拡大による内水氾濫が増加。雨水の下水道などへの流出を抑制する動きが加速している。

 今回実証を開始した植栽空間を活用した雨水の貯留・浸透空間「レインスケープ」は、透水性の高い材料を充てんした地下部で雨水を一次貯留しながら部分的に地下へ浸透させ、豪雨時に下水道などへ流れる雨水量のピークカットと水質改善を図る「レインガーデン」の一種。実証実験では、流出ピークカットや水質改善などレインガーデンの機能に、上部の植栽による景観形成や植栽からの蒸発散量増加による暑熱対策といった効果を加えている。

 実証実験は、千葉県印西市の竹中技術研究所の中庭にある側溝を利用して実施している。40平方メートルの試験区を三つに分け、砂と礫(れき)、多孔質材料の3種類の材料を使用した浸透層を用意。それぞれで透水性や、雨水に含まれるリンや窒素の除去といった水質改善効果を評価するほか、浸透層の材料の配合を変えながら、透水性と浄化効果のバランス調整の方法などを検証する。

 約1年の実証を経て、駐車場や構内道路などの広い外構を持つ商業施設や工場、病院などを中心に提案し、3年間で5件程度の採用を目指す。

 提案に当たっては、浸透層や植栽に地産材料を活用し、地域の生物多様性や景観への配慮など、地域らしさや地域の気候風土に根差した空間デザインも進める考えだ。


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