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安藤ハザマのアクアカーテン/コンクリ補修用に改良/簡易資機材で小規模対応20160823建設通信

 安藤ハザマは、新設のコンクリート施工における給水養生工法の「アクアカーテン」を改良し、脱塩工法や再アルカリ化工法などコンクリート補修工法にも適用できるようにした。簡易な資機材で施工できるため小規模補修にも適用できる。

 アクアカーテンは、大気圧によって給水養生シートをコンクリート表面に張り付け、均一な水膜を形成することで垂直な壁面やトンネルのアーチ面でも適切な養生環境を提供できる工法で、東京工業大学の大即信明名誉教授の指導のもと、2010年に実用化した。

 塩害や中性化で劣化したRC構造物では、コンクリート表面に仮設陽極材を設置し、電解質溶液を流して直流電流を通電し、健全な状態に回復させる「脱塩工法」や「再アルカリ化工法」などの電気化学的方法で補修することがある。アクアカーテンの改良では、仮設陽極材を付けたシートに、電解質溶液を供給することで、電気化学的方法の補修が可能になった。アクアカーテンの張り付けと溶液の供給、通電で施工可能なため小規模補修でも適用できるほか、電解質溶液は循環利用が可能で、溶液使用量の抑制にもつながる。

 海洋環境に40年間曝露して塩害を受けたRC梁の供試体で脱塩工法を試験施工した結果、通電日数が延びるごとにコンクリート中の塩化物イオンの除去量が増加し、14日目には除去量が1平方cm当たり0.02グラムとなった。補修後の腐食電流密度も、適切に腐食作用に抵抗する状態とされる「不動態状態」(1平方cm当たり0.2マイクロアンペア)を下回る水準にまで低下した。

 27年間使用した建物で、中性化した屋内の壁面にも再アルカリ化工法を適用した結果、補修後の中性化深さが0mmとなり、補修効果を確認した。試験施工は、デンカ(東京都中央区)の協力で実施した。

 今後、小規模補修も含め、インフラ維持更新事業においてアクアカーテンによる脱塩工法・再アルカリ化工法を積極展開する。


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