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建築学会/8月24日から福岡市で16年度大会/「社会と双方向で考える機会に」20160824建設工業
16年度の日本建築学会大会(九州)が24日に福岡市城南区の福岡大学七隈キャンパスで開幕するのを前に、中島正愛会長(京大防災研究所教授)らが23日、同大で記者会見した。大会のテーマは「みんなと建築」。中島会長は4月に発生した熊本地震を受け、「建築関係者は復旧活動を通して行政や市民らとコミュニケーションを深めることの大切さを学んだ。災害時にどう素早く対応するのか、熊本の教訓を今後の備えに生かしたい」と強調。その上で「建築が持つ豊かな学際性を発揮し、社会と建築のあり方を双方向で考える機会を大会で提供できるよう願っている」と述べ、活発な議論に期待を寄せた。
建築学会大会が福岡大で開かれるのは9年ぶり2回目。大会委員長の黒瀬重幸九州支部長(福岡大教授)は「大会のメーンテーマである『みんなと建築』は学会創立130周年記念の統一テーマ『建築としての声を一つに』に呼応するものだ。大会を通して男女や年齢などの垣根を外し、建築を協働でつくるきっかけになることを期待している」と強調した。
大会実行委員会委員長の稲田達夫福岡大教授は「優れた建築とは、建築の専門家と多くの市民の協働の中で初めてつくり上げることができる。多くの市民の視点から人々の暮らしと生活を支え、都市・地域と共に生きる建築のあり方をあらためて見つめ直してほしい」と話した。
26日までの会期中、延べ約1万人の参加を見込んでいる。学術講演発表は6924件(15年度6255件)、建築デザイン発表は214件(同174件)。研究協議会やパネルディスカッションなど合わせて41(同34)の研究集会が行われる。
初日の24日には「2016熊本地震災害調査報告会」も行われる。創立130周年記念行事の大会シンポジウムも開かれ、建築家の伊東豊雄氏(伊東豊雄建築設計事務所代表)が「みんなの建築」をテーマに語る。大会シンポは一般公開される。25日には「建築分野の持続と躍進のカギを握る男女共同参画」と題したパネルディスカッションが行われ、各支部の取り組みが発表される。
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