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初の1000億円突破/国建協の海外コンサル15年度実績調査20160829建設通信

【件数減も受注額増加】
 国際建設技術協会(国建協、吉野清文理事長)は26日、2015年度海外コンサルティング業務等受注実績の調査結果をまとめた。受注総額は1990年の調査開始以降で最高額となる1038億1000万円。14年度の933億3000万円から約105億円の増額となった。一方で受注件数は前年度から80件減の859件。1件当たりの受注額は前年度比2200万円増の1億2100万円と、過去最高となった。

 調査は、国建協に加え、海外運輸協力協会、海外農業開発コンサルタンツ協会、海外コンサルタンツ協会の会員企業のうち、80社を対象に実施した。

 受注総額の内訳は、ODA(政府開発援助)関連が前年度比15%増の896億8000万円、ODA以外が6%減の141億4000万円。ODA関連では、国際協力機構(JICA)が17%増の833億7000万円で、そのうち円借款関連業務が8%減の230億9000万円、円借款以外の業務が30%増の602億8000万円だった。円借款関連業務の受注件数は前年度の65件から31件に半減していることから、1件当たりの受注金額が大幅に増加したことが分かる。近年、複数年にわたるコンサル委託など、案件が大型化している傾向もあるようだ。

 世界銀行やアジア開発銀行など国際機関からの受注は、32%減の17億7000万円、民間企業からの受注額は35%減の23億9000万円と減額した一方、外国政府からの受注額は3%増の116億5000万円となった。

 業務分野別では、運輸・交通分野が303億6000万円と最も高く、次いでエネルギー分野が147億円、公益事業分野が139億5000万円、計画・行政分野が124億5000万円となっている。計画・行政分野は前年度の62億9000万円から倍増しており、「計画の川上段階からの参入が増加しているのではないか」(国建協)と見ている。さらに同分野のうち、環境問題に関する受注金額が前年度の12億5000万円から31億4000万円と大きく増加していることに対しては、「都市部の廃棄物に関するマスタープラン策定関連業務が増加している」(同)との見方を示している。

 技術サービス別に見ると、JICA発注業務のうち、技術協力/円借款附帯プロジェクトに分類される業務は、前年度の189億1000万円(184件)から260億8000万円(165件)と、件数が減少しているにもかかわらず受注量が拡大している。ここでも1件当たりの金額が大きくなっていることが読み取れる。

 地域別の総受注額は、アジア地域が12%増の547億3000万円と例年どおり最大となった。次いでアフリカが210億8000万円、中東地域が85億2000万円、中南米地域69億2000万円などとなっている。

 国別受注額では、前年度4位だったミャンマーが89%増の113億2000万円でトップになった。2位はベトナムが12.3%増の85億1000万円、3位が前年度1位のフィリピンで32.6%減の64億円となった。4位以降はインド(60億4000万円)、インドネシア(44億7000万円)、バングラデシュ(38億4000万円)、カンボジア(37億2000万円)、イラク(30億9000万円)、ネパール(26億円)、パプアニューギニア(24億8000万円)となっている。


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