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安藤ハザマ/連続ベルトコンベヤーを高効率化/山岳トンネル、ずり処理時間50%短縮20160902建設工業
安藤ハザマは、山岳トンネル工事での連続ベルトコンベヤーによるずり出し作業を高効率化する方式を開発した。飛び石の抑制と、ベルトコンベヤーの延伸サイクルの短縮で切羽とクラッシャーの距離を縮め、常に一定距離を保つ。福井県敦賀市で施工中の「(仮称)敦賀半島第1トンネル浦底工区」に適用し、従来方式と比べ、ずり処理時間を50%、掘削サイクルを25%短縮した。
従来の連続ベルトコンベヤー方式によるずり出し作業では、発破の飛び石で機械が破損する恐れがあるため、切羽から60メートル程度後方にクラッシャーを設置するのが一般的。今回開発した方式では、制御発破により飛び石を抑制するとともに、防護鋼材と衝撃吸収材でクラッシャーを保護し、クラッシャーの設置位置を切羽から35メートル程度まで近づけることが可能になった。
さらに切羽までの距離短縮効果を最大限に生かすため、ベルトコンベヤーの延伸作業を3メートルごとに実施。従来はおおむね40メートルごとに延伸していたため、切羽とクラッシャーの距離は60〜100メートル程度になっていたが、延伸の間隔を短くすることで切羽とクラッシャー間の距離を常に35〜45メートル程度に保ち、切羽からの掘削ずりの運搬距離を短縮した。
これらの結果、切羽からの運搬時間が従来の80秒から25秒に縮まり、1回の発破で発生するずりの処理時間は80分から40分に短縮された。ホイールローダーでの作業が最小限に抑えられるため、運搬時に発生する粉じんの抑制など坑内作業環境の改善への効果も期待できる。
同社は今回の成果などを踏まえ、トンネル断面や岩質に応じて、ホイールローダーの大きさやクラッシャー能力、ベルトコンベヤー容量など最適なベルトコンベヤー設備を選定するシミュレーションシステムも開発した。
今後はこのシステムを活用しながら、トンネルの特徴に合わせたずり出しシステムを構築し、トンネル施工のさらなる効率化を目指す考えだ。
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