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建災防/メンタルヘルス対策強化/健康KY、チェックマニュアル策定20160906建設工業
建設業労働災害防止協会(建災防、錢高一善会長)は、建設業のメンタルヘルス対策に一段と力を入れる。職長が作業員に声掛けを行う「建災防方式健康KY(危険予知)」と、現場レベルの「無記名ストレスチェック」に関する詳細をテキストにまとめた。16年度中にストレスの判別に用いる標準値と、それに応じた改善手法を示したマニュアルを策定。シンポジウムやセミナーで必要な情報を発信すると同時に、建設会社の安全担当者だけでなく、産業保健関係の企業や専門家との連携を促す。
建災防は、メンタルヘルス対策が、安全衛生水準の向上だけでなく、建設業の持続的な成長につながるとみて対応を強化する。健康KYとストレスチェックは「建設業におけるメンタルヘルス対策のあり方に関する検討委員会」の議論を踏まえ実施内容を固めた。
KYは、朝礼などで職長が作業員に▽よく眠れたか▽おいしくご飯を食べたか▽体調はよいか−と声掛けし、必要な措置を講じる。無記名ストレスチェックでは、厚生労働省のマニュアルにある調査項目をベースにした「簡易版」を使用。作業員に「時間内に仕事が処理しきれない」など23項目に回答してもらう。
テキストには、KYとストレスチェックの内容に加え、メンタルヘルス対策の必要性、対策を進めるに当たっての留意点などをまとめた。KYについて、体調が良くなかったり、心配な作業員がいたりする場合には現場所長などに報告し、関係機関に連絡すべきと判断できる場合を除き、睡眠の状態を点数化する「睡眠スコア」の確認を提唱。一定の点数を上回る際は相談機関に連絡するよう求めた。KYとストレスチェックは普及啓発用のリーフレットを用意。テキストは販売する。
今後は検討委員会でストレスの高さの判定に用いる建設業版の標準値を検討。改善手法などを整理して実施マニュアルにまとめる。29〜30日に名古屋市内で行う「全国建設業労働災害防止大会」ではメンタルヘルス対策をテーマにしたシンポジウムを開く。11月18、30日にはそれぞれ東京、大阪で経営者向けのセミナーを開く。
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