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清水建設、アクティブリンクら/配筋アシストロボ開発/200キロ級鉄筋を楽々運搬20160907建設工業

 清水建設と子会社のエスシー・マシーナリ(横浜市瀬谷区、上田種男社長)、パワーアシスト機器メーカーのアクティブリンク(奈良市、藤本弘道社長)は、重量鉄筋を手軽に配筋(運搬)するロボットアーム型の作業支援ロボット「配筋アシストロボ」を共同開発した。従来6〜8人を要していた200キロ級の重量鉄筋の配筋作業を、半数以下の3人程度で無理なく効率的に行うことができるのが特徴。早ければ、17年度に実用化する見通しだ。

 開発したロボットは、人間の右肩と上腕、肘、下腕、手にそれぞれ相当する五つのパーツ(肩旋回部、第1アーム、肘旋回部、第2アーム、把持部)と制御盤で構成。腕全体の動きをアシストするサーボモーターを肩旋回部と肘旋回部、第2アームに組み込むことで、人間の右腕に近い動作ができるようにした。制作費は試作機も含めて約4000万円。

 配筋作業時には、ロボットをH形鋼などの鉄骨柱に固定後、把持部に重量鉄筋をつかませて、昇降ボタンを使って持ち上げる。その後、作業員が片手で握った操作グリップの動きに合わせてサーボモーターが稼働し、操作グリップを移動させたい方向に押し込むだけで、アームが動いて配筋するという仕組みだ。

 作業員1人、鉄筋の介添え担当2人の計3人で配筋作業を行えるため、従来の半数以下の労働力で作業が可能になる。ロボット操作は、配筋作業経験に関係なく誰でも簡単に行うことができるため、最低限の知識と安全への配慮があれば、熟練工以外でも熟練工並みの動きを再現できるようになる。作業員の作業負担軽減にもつながるため、作業効率の改善にも貢献する。

 ロボットの作業半径は約5メートル。各パーツの重量は約40〜60キロでシンプルな組み立て方式を採用。作業の進行に合わせて設置場所を変更する必要があるが、作業員3人程度が手作業によって約20分で解体・設置できる。

 開発に当たっては、清水建設とエスシー・マシーナリが建設現場のニーズ抽出とプロジェクトの企画立案、実証試験、アクティブリンクが設計・製作をそれぞれ担当した。3社は、国土交通省が進める建設現場の生産性向上施策「i−Construction」を実現するためにロボットの製作を進めていた。

 高速道路など土木工事の大規模開削現場で、長大化した鉄筋の配筋作業の支援を想定。今回開発したロボットを現場に投入して生産性向上を図る。

 3社は現在、千葉県市川市の東京外環自動車道大和田工区の現場で稼働試験を行っている。操作性や安全性について改善を図った上で実用化を目指す。実用化後は当面、清水建設の現場で使用していく方針。


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