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土木学会・田代民治会長/全国大会で基調講演/生産現場の革新に意欲20160909建設工業
土木学会の田代民治会長は8日、仙台市で開催中の16年度全国大会で基調講演し、「次世代につなぐ生産現場のイノベーションが必要だ」と訴えた。土木を若者や女性に選ばれる職業に変えなければ、土木界が社会から求められるさまざまな役割を果たすことが難しくなると指摘。そのための生産性や安全性の向上が不可欠だとし、「ICT(情報通信技術)とロボットの活用促進に向けた『土木情報学』の学問体系を確立する。16年度中にテキストを作成する」と述べた。
田代会長は、東日本大震災からの復興・創生、4月に発生した熊本地震など多発する災害に対応した強靱(きょうじん)な国土の建設、老朽化する社会資本の維持・更新、先端土木技術による国際貢献など「さまざまな役割が土木技術者に期待されている」とする一方、「建設現場の就労環境は3K(きつい、危険、きたない)に加え、給料が安い、休暇が少ないなど5Kとも言われている」と指摘。その上で「労働生産性を高め、現場の安全と休日・安定収入の確保を図り、土木を若者や女性に選ばれる職業に変えなければ、社会から求められる役割を果たせなくなる」と訴えた。
4月に設置した会長特別タスクフォース「現場イノベーションプロジェクト」の三つのワーキンググループを活用し、「コンクリート構造物の生産性・安全性向上技術の導入促進、ICT・ロボットの実用化・普及を支える研究・教育の拡充、担い手の確保などで具体的なアクションにつなげる」と強調した。
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