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海外苦戦も高レベル維持/8%減少16.7兆円2017年度から改善期待20160914建設通信
【15年度エンジ受注動向】
エンジニアリング協会が13日に発表したエンジニアリング産業の2015年度受注動向は、14年度と15年度の両方回答を得た同一企業ベースで前年度比8.0%減の16兆7006億円となった。海外では石油・ガスエネルギー、化学プラントのほか交通インフラなどの受注が激減し全体で前年度比23.8%減少したものの、過去5年間では14年度に次ぐ高いレベルの受注を維持した。16年度は合計で17兆超に増加する見通しで、17−18年度では東京五輪に関連した社会インフラ整備の拡大を軸に受注環境は改善すると期待されている。
国内受注は3.7%減の13兆5896億円にとどまった。全体の約5割を占める総合建設業が0.7%減、他の業種も3.7−9・8%減だった。海外受注は、海外の47.4%と最も多くを占める造船重機・鉄鋼・産業機械が12.2%増と健闘するも、エンジニアリング専業が54.8%と減少したことなどが要因となり23.8%減の3兆1110億円にとどまった。
海外エリアでは、14年度には大型案件の獲得により首位だったCIS(独立国家共同体)諸国は大幅に減少し、15年度は東南アジアが40.7%、中近東が13.4%、北米が12.5%を占めた。東南アジアは12、13年度に続き15年度に再び首位となり、受注が安定して高水準で推移している。調査の部会長を務めた川腰浩文東洋エンジニアリング経営管理本部渉外部長は「日本のエンジニアリング産業にとって、依然として東南アジアが重要な市場となっている」と分析する。
プラント・施設別に国内外の受注状況をみると、都市開発・地域開発が4兆9785億円(構成比29.8%)、電力プラント・システムが4兆1977億円(同25.1%)と突出し、交通インフラが1兆9297億円(同11.6%)。これら上位3位で受注全体の6割超を担っている。前年度と比較すると産業施設の躍進が際立つ一方、石油・ガスエネルギープラントが前年度比66.1%減、受注全体に占める割合は2.9%とプレゼンスの低下が顕著になった。
また、総合建設業の受注状況は2.7%減の8兆4374億円。国内は0.7%減の8兆1141億円、海外は36.6%減の3232億円となった。
海外比率は3.8%と、業種別では唯一の1桁台にどとまった。回答企業は安藤ハザマ、熊谷組、大林組、竹中工務店、戸田建設、佐藤工業、鹿島、清水建設、西松建設、大成建設、東亜建設工業、東急建設、東洋建設、飛島建設の14社だった。
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