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自治体の歩切り廃止進む/設計変更にはなお改善余地/全建調査20160916建設工業
全国建設業協会(全建)は15日、改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)の効果を検証することを目的に傘下の協会、会員企業に行った調査の結果を明らかにした。発注者が予定価格を正当な根拠もなく切り下げる「歩切り」について、都道府県での廃止をあらためて確認できた一方、市区町村では「未改善」との回答が23〜35%あった。設計変更手続きについては国土交通省、都道府県、市区町村とも改善を認める回答が増えているが、「未改善」が都道府県で65%、市区町村で76%を占める。
調査は、改正公共工事品確法の運用指針の適用が開始され1年が経過したのを機に効果を確認し、提言活動などに生かすのが狙い。47都道府県建設業協会のうち33協会と、その一部会員企業636社が回答した。
歩切りは、「以前から行われていない」「改善された」の合計が都道府県は100%(15年度調査100%)、市区は97%(88%)、町は98%(84%)、村は98%(77%)となった。都道府県は廃止を前年度に続いて確認し、市区町村も改善が進んでいる結果となった。ただ「未改善」が市区2%(12%)、町2%(16%)、村2%(24%)とわずかながら残り、是正を求める意見がある。
設計変更手続きでは、設計変更審査会の実施について、国交省関連工事が「以前から実施」と「改善された」の合計が76%(65%)、都道府県は35%(13%)、市区町村は24%(6%)で、変更内容を精査する取り組みが着実に進展した。
「未改善」との回答も国交省で23%(35%)、都道府県で65%(87%)、市区町村で76%(93%)あり、特に自治体の運用の改善を求める指摘は依然多い。「協議を重ねながら設計変更を進めているが、審査会という形式ではない」との意見もあった。
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