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食品向けソリューション提案強化/空調・機械・環境の技術融合/三機工業20160929建設通信

 三機工業は建築設備、機械システム、環境システムの各セグメントで培ってきた要素技術を融合させ、食品関連工場向けのソリューション提案を強化する。チルド食品の盛り付け工程において、低温環境下での作業を回避できるコンベヤーシステムを完成させたほか、毎日の水交換やラインの停止が不要となる、世界初の水循環型ベルト洗浄コンベヤーも実用化段階に近づきつつある。本業の建屋全体の空調設備に関する提案に、労働環境の改善や生産効率の向上につながる独自システムを付加して差別化を図る。

 同社では既に、洗浄剤を使うタイプのベルト洗浄コンベヤーを商品化済みだが、洗浄剤の残留を心配するユーザーもいた。そこで現在開発を進めているのが、下水処理施設の散気装置として国内首位のシェアを誇るというオリジナルパーツ「エアロウィング」を搭載した泡で洗うタイプだ。

 バブリングタイプのベルト洗浄コンベヤーは、ベルトの取り外しはもちろん、洗浄剤も不要。周回するコンベヤーを下部に取り付けた洗浄装置できれいにし、作業場となる上面を清潔に保つ。食品業界で用いられるATPふき取り検査法の基準において、最上位の清浄度を確保できるという。

 泡や超音波で洗う装置は他社にもあるが、悩みは汚れていく洗浄槽内の水。水交換は手間になるだけではなく、コンベヤーを止める必要があるため生産効率にも影響する。三機工業は、新しい水を供給しながら汚れた水を自動的に排出するオーバーフロー機構を搭載する方針で、これは世界初になるという。これにより、短期間での水交換を不要にする。今後は浮遊、沈殿など食材によって異なる水中での挙動も考慮しながら、洗浄槽の清浄度を維持するための研究を重ね、商品化する。

 工場内で働く人の労働環境改善にも貢献する。チルド食品の盛り付け作業は、品質維持のために10度以下の低温環境下で行う必要がある。室内全体を低温化するのが一般的だが、作業者の身体への負担が大きい。

 空調技術と搬送技術を融合させて開発したチルドフードコンベヤーは、食品が流れるコンベヤー面だけを低温化する。作業室は15−20度に設定でき、身体負担を減らせる。低温空間を一部分のみに限定できるため、省エネにもつながる。

 新たに、盛り付け前の食材を低温維持できるチルドスタッカーも開発した。チルドフードコンベヤーとセットで使う。低温維持が必要な部分の装置がそろったことから、今後販売を本格化する。

 これらの実機は、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている食品工場改善設備展「フードファクトリー2016」(28−30日)に出展しており、大手食品メーカーなどが関心を示していた。

 三機工業は空調や搬送、水浄化などの保有技術を組み合わせた独自装置を付加価値として、食品関連工場の空調設備工事の受注拡大に生かす。空調の最適化に加え、生産効率などの面でも顧客をサポートする。


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