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大成建設/大面積の軽量膜天井を開発/下地材強化し下部に設備機器集約20161005建設工業
大成建設は、安全性が高く、目地のない大面積の天井を実現する軽量膜天井を開発した。天井内部に設置する設備機器を下地材下部に集約し、目地のない大面積の天井面を構築する。設備機器を支える天井下地材に鋼材フレームを使用することで、安全性が高まるとともに、落下防止のための補強材を減らすことができ、施工性が向上する。
東日本大震災で天井落下被害が多く発生したことを受け、天井の安全性確保に向けて国土交通省が14年4月に天井の脱落防止に関する告示を施行。これに基づき、天井の耐震化や軽量化が図られてきた。
中でも膜天井は、天井材に軽量で意匠性の高い膜材を使用しており、落下の心配が少ない工法として注目されている。ただ、一般的な膜天井は軽量なアルミフレームに膜材を張った格子状のパネル型天井が多い。
パネル型の場合、パネルごとに照明器具や空調吹き出しなどを設置するケースが多く、フレームが設備と軽量天井の荷重を合わせて支えることになる。このため落下防止ワイヤなど多くの補強材でパネル自体の落下を防ぐとともに、格子間隔を狭める必要がある。
大成建設が開発した軽量膜天井「T−Ceiling Membrane」は、下地材に強度の高い鋼材フレームを使用するため、補強材を大幅に減らせる。使用する膜材は1平方メートル当たり約0・35キロと軽量なため落下の危険性が低く、仮に落下しても被害を最小限に抑えられる。
下地材の強度が増したことで、照明・空調・スプリンクラーなどの設備を集約し、それらの荷重をすべて鋼材で保持できるようになった。設備と膜の支持フレームを一体化することでフレーム以外の天井面には何も設置する必要がなく、目地のない大面積の天井面が実現する。基本モジュールで最大約1600×5000ミリまで対応可能という。
膜材は色や柄、吸音性能を変更でき、オプションとして半透過性の膜材と天井裏LED照明を設置して光膜照明にするなど、さまざまな空間演出のニーズに対応できる。 同社は、特定天井に該当するホールや会議センターをはじめ、学校・教育施設、店舗などに幅広く展開する方針だが、当面は自社設計案件での採用を目指す。
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