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戸田建設、精研/擁壁解体に水凍結圧利用工法採用/低騒音・低振動・無粉じん実現20161110建設工業

 戸田建設と空調衛生設備工事の精研(大阪市中央区、上野俊信社長)は、埼玉県和光市で施工中の「和光北インター地域土地区画整理事業造成工事」に、水を凍結した際に発生する圧力で擁壁を解体する「コンクリート構造物破壊技術」を適用した。従来工法と比較して、低騒音・低振動・無粉じんで擁壁を撤去できるのが特徴。周辺環境に大きな影響を与えることなく解体工事を完了した。

 水が凍結して氷になる際に発生する約200メガパスカルに及ぶ膨張圧を利用する工法で、2社が共同開発した。今回の工事では、壁の自重で斜面の土圧に抵抗する重力式擁壁の解体を行った。擁壁の縦方向に2本ずつ、横方向に0・75メートル間隔で配置した管に通した水を液体窒素を使って凍結。これによって管を膨張させ、擁壁に縦方向のひび割れを発生させた。

 管には、平らな形状の鋼管を用い、鋼管内の凍結膨張圧の上昇によって生じる鋼管が円形に戻ろうとする復元力を活用した。これにより、ひび割れ方向を制御でき、ひび割れ幅を広げることができたという。

 工事では、全長21メートルの重力式擁壁に縦方向のひび割れを27本発生させ、解体片を揚重機で撤去した。ひび割れは、1カ所当たり5分程度の凍結時間で発生。解体工事はほぼ2日間で完了した。戸田建設によると、大型重機を使用した場合と大差なく施工できたという。

 同様の解体工事では従来、ジャイアントブレーカーや油圧で圧砕する方式の重機を使っていたが、大きな騒音や振動、大量の粉じんが発生し、周辺環境に悪影響を与えるのが難点だった。

 同社は、今後も都市部でのコンクリート構造物の解体工事を中心に新工法を展開。周辺環境に配慮した工事を行っていく。


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