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誇りを持って一致団結/最終貯蔵容量6万m3へ来年本格稼働/双葉・大熊町中間貯蔵施設20161116建設通信
【課題は民有地取得】
【東北】中間貯蔵施設の本体工事がスタートを切った。初弾工事にあたって伊藤忠彦環境副大臣は、双葉工区(福島県双葉町)で約70人、大熊工区(同大熊町)で約110人の工事関係者に対し「2017年の本格稼働に向け安全に作業を進めていくことが大切で、現場の不断の努力が不可欠だ。福島の復興に必要不可欠な工事に携わることに誇りを持ち、一致団結して全力で取り組んでほしい」と激励した。
双葉工区で着工に同席した伊澤史朗双葉町長は「先祖伝来の土地を手放すことになった地権者の複雑な気持ちに配慮してほしい」と述べ、大熊工区で同席した渡辺利綱大熊町長は「地元の理解と協力を基に、着実に復興を進めてほしい」と要請した。
中間貯蔵施設は、現在、仮置き場や保管場にある土類や小石、砂利などの土壌を受入・分別施設で計量・分別した後、土壌貯蔵施設に埋め立て、最長で30年間貯蔵する。当面の中間貯蔵施設への累積輸送量は、17年度で30万−50万m3、(仮称)大熊インターチェンジ(IC)が供用開始する18年度で90万−180万m3、(仮称)双葉ICが供用開始される19年度で160万−400万m3、20年度で200万−600万m3を見込んでいる。
受入・分別施設は計量設備、荷下ろし設備、破袋設備、1次分別設備、2次分別設備、濃度分別設備を設ける。両工区とも同機能で、処理能力は1時間当たり140t、建築物高さは約10m、建屋仕様は鉄骨支持膜構造を採用する。双葉町は大字郡山字根田、大熊町は大字小入野字東大和久のそれぞれ一部に整備する。
土壌貯蔵施設は、堰堤、遮水工、浸水処理施設などを設ける。両工区共通して、施設の種類はII型、遮水工はAタイプ、貯蔵高さは約10m。貯蔵容量は最終的にどちらも約6万m3となるが、双葉工区は当初が約3万8000m3とする。双葉町は大字郡山字本風呂、五斗蒔、堂ノ上、大熊町は大字小入野字東平、大字夫沢字東台の各一部に整備する。
中間貯蔵施設の整備で最大の壁となっているのが、用地の確保だ。全体の敷地面積約1600haのうち、公有地約330haを除く約1270haが民有地。10月末段階で契約済みとなっている民有地は全体の10.6%の約170haにとどまっている。今回着工した工区内でも一部契約が完了していない用地もあり、引き続き用地の確保が施設整備のかぎとなる模様だ。
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