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BIMモデル合意/5割の現場に水平展開/図面確定時間2-3割短縮/前田建設20161118建設通信
前田建設は、施工段階におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入効果を発揮させる手段として、専門工事会社との図面調整に「BIMモデル合意」の手法を水平展開する。BIMの導入が拡大する中で、図面作成の手戻り削減など現場の生産性向上につながると判断した。モデル合意の流れを実現場で整理しており、これを踏まえて社内のルールを構築する。2020年度には施工BIM現場の5割以上にモデル合意を定着させる計画だ。
BIMモデル合意は、3次元モデルデータを使い、専門工事会社と図面調整を協議する。通常は現場の施工図担当者が工種ごとに図面を使って打ち合わせしているが、各工種を集めてモデルを見ながら合意する流れをつくることで、図面確定までの時間短縮に効果が発揮できるという。従来の工程より2、3割短縮できると試算している。
累計で100件を超えるBIM導入実績を持つ同社では導入数が着実に増え、現在は稼働中現場の1割に達する。さらなる拡大を見据え、施工BIMを担当予定の所長クラスを対象にした研修会もスタートさせた。11日に施工BIMを積極導入する京都の現場で開かれた第1回研修会には全国から17人が参加した。
モデル合意の流れは、東京・新橋で施工中のオフィスビル現場をモチーフに、全体の流れを把握しており、この成果を基に一定のルールを構築する方針だ。現場では主要7工種から3次元モデルデータの提供を求め、それらモデルを統合し、納まりなどの干渉部分を見ながら、修正作業を行った。
ゼネコンでは当初、設計から施工までを一貫して取り組むフルBIMを目指す流れが広がっていたが、現場の生産性向上を目的に近年は施工段階からのBIMが急拡大している。効果を発揮させる手段としてモデル合意が注目され、大手クラスの導入現場にもBIMモデル合意の事例はあるものの、社内ルールを明確に定め、定着を図る動きはなく同社が先行する格好だ。
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