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西松建設/香港支店のローカルスタッフを研修/海外職員の育成強化へ20161124建設工業

 西松建設は、海外ローカル職員の育成に向け、香港支店に所属する現地採用職員2人の日本国内での現場研修を行っている。1カ月にわたり土木・建築の現場十数カ所を回り、日本式の施工、安全、品質管理などを学ぶ。坂口之規国際事業本部管理課副課長は「西松のシステムを学び、現地で水平展開してほしい」と期待する。

 同社は、15〜17年度を対象にした「中期経営計画2017」の中で、「海外マネジメント能力の向上」を目標に掲げており、その中で海外組織の強化とローカル職員の育成に取り組むとしている。今回の研修はこの取り組みの一環で、初めてローカル職員の国内研修を行う。

 来日したのは電気技師のチョウ・ピン・ハンさんと原価管理や購買管理を担当するトウ・チャ・インさん。今月10日に来日し、11日から静岡県内で同社が施工する「新東名高速道路湯船原トンネル工事」で、同社職員のパトロールに同行するなど、現場の安全管理や工程管理などを学んでいる。

 香港では電気工事や高所作業、重機による事故が多く、2人とも安全管理には関心が高い。トウさんは「現場がきれいに整理されており、安全に関するファイルやチェックリストが整っている」と驚き、チョウさんも「作業員一人一人の安全意識が高い。毎朝朝礼後の危険予知活動で作業員自らに危険を考えさせる手法は有効だと思う」と手応えを感じている。

 現場を指揮する野中康治所長は「香港での作業方法などについて聞くことで、互いの良いところ、悪いところを見直す機会にもなっている。良い意見交換ができている」と話し、2人の研修は現場にも有意義なものになっているという。

 同現場での研修は24日までで、25日から12月8日までの2週間は、首都圏の建築現場10カ所を見学する予定。チョウさんは「品質管理、安全管理、工程管理、マネジメントをしっかり学びたい」と意欲を見せる。

 同社は今後、海外ローカル職員の育成に本格的に取り組む方針。坂口副課長は「今回は試験的に1カ月間の研修だが、今回の研修で課題を洗い出し、今後は1年程度の長期研修で海外の基幹職員を育成していきたい」と話す。


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