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不動テトラ/地盤改良状況を現場共有/タブレットから施工判断20161130建設通信
不動テトラはグループ会社のソイルテクニカ(東京都中央区)と共同で、地盤改良の施工状況を複数の関係者がリアルタイムに共有できる施工管理システムを開発した。GNSS(全地球測位航法衛星システム)との併用により、打設位置への施工機誘導が迅速になるほか、施工記録をもとに3次元帳票を出力でき、成果を視覚的に評価できる利点も生まれる。施工の合理化と信頼性を確保できる仕組みとして、機械攪拌式深層混合処理工法現場への適用拡大を図る。
開発した施工管理システム「Visios−3D」(ビジオス・スリーディー)は、従来の管理モニターに反映していた施工データをより分かりやすくアニメーション表示化し、現場内LANを使ってタブレット端末で共有できる。従来は施工機の管理モニターでしか把握できないため、操作室に現場関係者が集まり、支持層への到達判断などを行っていた。
国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所発注の下東地区基盤整備工事現場(改良面積約3万5000m3)に初適用し、施工時の情報共有効果も確認済み。従来のように操作室に集まらず、より合理的に施工の判断が下せたほか、12月の検査では打設深度やスラリー流量、電流値などの3次元モデル図についても施工記録として元請側に提出する予定だ。
同社はシステムを10セット用意し、機械攪拌式深層混合処理工法として累計で700件を超える施工実績を誇るCI−CMC工法の適用現場に導入を推し進める。導入コストの目安は1セット当たり100万円強という。将来的には同工法の全現場に適用を目指す。国土交通省直轄工事ではi−Construction(アイ・コンストラクション)施策を背景に3次元モデルデータ活用が進展していることから、元請企業への技術提案としてシステムの採用を呼び掛ける方針だ。
同社は、開発から60年もの歴史があるサンドコンパクションパイル(SCP)工法などの地盤改良技術にも適用を拡大する方針。29日の記者会見で、奥田眞也地盤事業本部長は「より複数の目で施工判断ができる効果は大きい」と強調した。
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