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ベトナム見本市/中小・中堅7社が技術PR/国交省が初の出展支援20161202建設工業
中堅・中小建設企業が海外市場に技術を売り込む機会を提供しようと、国土交通省が出展支援したベトナム・ハノイの見本市が11月16日から20日まで5日間の日程で開かれた。個々の企業単位では難しい海外での技術PRや海外市場への進出のきっかけにしてもらう国交省初の試みに、7社が手を挙げて参加。日刊建設工業新聞が各社にアンケートしたところ、一様に「国交省の支援に感謝している」と回答した。
国交省が今回、出展を支援したのは、ハノイの国立展示建設センター(NECC)で開かれた「VIETBUILD HA NOI 2016」。世界22カ国から出展者が集まったこの見本市で同省は中堅・中小建設企業用の「ジャパンブース」を設け、各企業の技術や製品などのPRを行えるようにした。
出展企業のうち、川金コアテック(埼玉県)は、海外向けの橋梁用支承・伸縮装置と防錆・防食技術を紹介。日本と同等の品質を確保しながら、現地生産で価格低減を実現し、ベトナム語での技術相談にも応じることをアピールした。同社は「ローカルにコンタクトできる貴重な機会となった」としている。
11月に設立した子会社T&T Designを通じてBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のコンサルティングサービスを展開する日本構造エンジニアリング(東京都)には、来場者から問い合わせも寄せられており、「中小企業にとって良い取り組みだと感じた」と評価した。
増岡組(東京都)は、ベトナムのハイズオン省で日本人向けサービスアパートの計画・設計・建設・運営を手掛けた取り組みを紹介。「関心・興味を持っていただいたベトナム人が少なからずいた」とし、今後、同国の土地所有者や投資家との共同事業を計画していきたい考えを示した。
マルケン(札幌市)は、廃タイヤをチップ化して再利用する舗装材や景観材を出展。同国への進出は果たしていないが、「ベトナム市場を理解でき、参考になった」とした。
太陽光発電事業などを展開するLIGARE(静岡市)は、独立電源とバッテリーリサイクル技術をPR。「(ビジネスマッチングで)協力業者が20社ほどできた」とし、今後の事業展開の下地作りに役立てた。
システム計測(東京都)は場所打ち拡底杭の「EAGLE工法」を出展。建設コストの大幅なカットに貢献できることを説明した。同国で基準が未整備の工法が採用されるよう、「ベトナムの大学・研究機関とコンタクトを取り、設計に織り込む方法を模索する」ことを狙って来場者にPRしたという。
日建リース工業(東京都)は、既にベトナムに現地法人を置いているが、国交省の支援により、「品質重視の日本企業の一員として参加することができた」としている。今後も同様の機会があれば積極的に参加したいという。
国交省は、今回のベトナムでの取り組みを踏まえ、17年度も複数箇所の見本市の出展を支援し、中堅・中小建設企業が技術をPRできる場を提供していく。
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