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ゼネコンの施工BIM/導入課題は人材確保・育成/社内理解も推進のカギ20161219建設通信
ゼネコンが施工段階へのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入を拡大する中で、人材の「育成・確保」と「教育」が課題として浮上している。日刊建設通信新聞社が主催した施工BIMセミナーの来場者調査で、回答者の半数が人材づくりの課題を挙げた。導入拡大を背景に「モデル作成時間」と「社内の理解」についても4割が導入のポイントとしている。
全プロジェクトへの導入を宣言する社が複数あるように、ゼネコンでは施工段階へのBIM導入が急速に進んでいる。調査によると、導入目的として7割が「干渉チェック・納まり確認」、5割が「施工検証・シミュレーション」や「工事関係者間の合意形成」に効果を見いだしている。
導入する場所は設備、鉄骨、仮設の3工種が5割近くに及ぶ。このほかRC躯体工事と施工図・製作図の作成にも4割近くが活用している。大手・準大手クラスでは導入レベルの差はあるものの、社を挙げて導入を推し進める流れが鮮明になっている。特に施工段階の活用は生産性向上の手段として経営方針に位置付ける社も多い。
具体プロジェクトへの導入が着実に進む中で、課題も広がっている。特に人材の確保・育成はBIMソフトの操作スキルだけでなく、3次元をベースにしたつくり込みが求められることから、大手の中には体系的なBIM教育を確立した社もある。本格導入を目指す準大手や中堅クラスにとっては、人材確保とともに教育への対応を重要視する流れになっている。
また、導入推進に向けて「モデル作成時間」と「社内の理解」を課題に挙げる回答者が4割に達する。導入数が増加する中でモデリングの対応力が求められるほか、仕事の流れ方が従来の2次元とは大きく変わる面もあり、現場からの賛同が得られにくく、トップダウンで導入を推し進める必要性も求められている。
調査はセミナー来場者600人を対象に実施し、このうち施工BIMを実践するゼネコンの担当者ら149人の回答をもとに分析した。
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