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ストアス卸値/17年1〜3月に1万円以上値上げ/合材需要低迷で難航も20161221建設工業

 道路舗装用アスファルト合材の原材料となるストレートアスファルト(ストアス)が値上がりする。原油価格の高騰と円安を背景に石油元売りのストアス取引価格が上昇。これを受け販売業者(ディーラー)は、来年1月の卸値を1トン当たり1万円近く、1〜3月では同1万円以上引き上げる方針だ。近く道路舗装会社との交渉に入る。

 ストアスは輸入に頼る石油の精製過程で製造されるため、取引価格は原油価格の影響を受けやすい。原油価格は14年9月ころから徐々に低下。今年1〜2月には1バレル30ドルを割り込んだが、4月には40ドル台に反騰。これに連動して東京地区のストアス(針入度60〜80、ローリー、建設物価調査会調べ)取引価格も4月の1トン当たり5万7000円から、6月は6万円、9月以降は6万3000円に引き上げられた。

 こうした中、9月に石油輸出国機構(OPEC)の加盟各国が減産に合意すると、原油価格は10月に1バレル50ドル近くまで上昇。さらに今月10日にはOPECと非加盟産油国が協調減産に合意したことから、今後も原油価格は上昇基調で推移するとみられている。

 一方、ストアスを使う道路舗装業界は合材需要の低迷にあえいでいる。日本アスファルト合材協会(日合協)がまとめた会員会社の16年度上半期(4〜9月)の合材製造量は前年同期比3・4%減の1664万トンと、上期としては1985年度の統計開始以来の最低記録を更新した。

 合材需要の減少はストアスを扱う運送業者の経営にも影響を与えている。今年3月には中国地区のストアス運送業者が廃業し、同地区の納入は、関西、九州両地区の業者が行っている。首都圏では、プラントの繁忙時間を避けるため朝や夕方以降の納入が増加。時間外作業が増えて輸送コストが上昇しているという。

 今回のストアスの卸値引き上げに、輸送コストの増額分は見込まれていないが、こうした背景も考慮し、ディーラー側は値上げに踏み切る方針だ。

 ある舗装会社の製販担当者は「合材需要が低迷する中ではユーザーに値上げを理解してもらうのは難しい」と話す。1〜2月は大手舗装会社数社が独占禁止法違反問題の影響で営業停止中ということもあって合材需要がさらに落ち込む可能性があり、値上げ交渉は難航も予想される。


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